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手焙煎珈琲との出会い

甘い物と同じくらいコーヒーも大好き!

甘い物と同じくらいコーヒーも大好きで、
コーヒー豆を買ってきては毎日ミルで挽いて、淹れたてを楽しむのが私の日課であり、楽しみでした。

そんなある日、美容院で読んでいた雑誌の1ページに「生豆から手焙煎でオリジナルコーヒーを楽しむ」という特集ページが目にとまりました。

手焙煎って何?

初めて聞く言葉でした。

コーヒー好きの私はもうスルーするわけにはいきません。

家に帰るなり、すぐに検索しました。

◇生豆とは?
◇家庭で簡単にコーヒー豆を焙煎できる?
◇コーヒーは生鮮食品で、焙煎したコーヒーは酸化が進む?

調べれば調べるほど、どんどん興味がわいてきました。
もっと詳しく知りたくて、気づけば「手焙煎珈琲教室」を探していました。


姫路まで通ってでも知りたい、手焙煎の世界

当時、岡山には手焙煎珈琲を学べる教室がまだなく、一番近いのは姫路。
普通なら、「ちょっと無理かな」と諦めてしまうところですが、私は違いました。

学生時代に姫路に短期間住んでいたことがあって、岡山⇄姫路は「楽勝な距離!」と思えたんです。

仕事から帰った主人に話すと、「は?」とあきれた顔をされましたが、すぐに「子どもたちのことをちゃんとしてから行くならいいよ」と言ってくれました。

嬉しくて、すぐに教室の本部に電話。

岡山から通うと聞いた本部の方は驚いていましたが、「ちょうど体験教室があるので、参加してから決めてはどうですか?」と提案してくださいました。

子どもたちの成長も感じられた、学びの時間

体験教室には10人くらいの参加者さん。
男性の参加も多く、平日の午後というのもあってか年齢層は若干高めだったかな。

流れ的には…
セラミック製の焙煎器に生豆をいれ、ガスコンロにかける。
最初は弱火で軽くゆすりながら煎る。
2ハゼのタイミングで火を止めて、ちょうどいいタイミングで取り出して冷まして出来上がり。

簡単です〜。

そして、自分の好みや気分に合わせた豆をセレクト。
体調に合わせたり好みに合わせた焙煎具合。
何百通りにもなるのです。

コーヒーの生豆を見るのも初めて。
淡い緑色のような黄色味がかった生豆を自分で焙煎するところからはじまります。
こんな色の豆が本当にあの、いつも見慣れたコーヒー豆になるのか…不思議でしかありませんでした。

しかも自分で焙煎できるなんて信じられませんでした。

その場で入会手続きを済ませて帰りました。

でも、楽しみな気持ち半分、子ども達の心配半分。
当時、2人の子どもたちは小学生の低学年。
帰宅時間に母親がいないのは初めての経験だったので月に一度の事とはいえ、そのことはすごく心配でした。

でも、しっかりお留守番をしてくれ、宿題を済ませて待っていてくれるようになり、回数を重ねる毎に成長を感じることができて、よい機会にもなりました。

夏休みには子どもたちも一緒に姫路へ。
姫路城観光しました。


コーヒーの香りに包まれて

教室では、毎回コーヒーの香りに包まれて楽しい時間を過ごしました。

コーヒーにはそれほど詳しくなかった私ですが、焙煎してすぐのコーヒーを口にした瞬間、衝撃が走りました。

焙煎してすぐのコーヒーは雑味が無く、とてもすっきりしていて、普段私が飲んでいるコーヒーとはまったくの別物。

「どうですか?」と聞かれた私は
「いつものコーヒーとは全然違います!香りはコーヒーだけど、あまりにすっきりしていて、お茶みたいにグビグビ飲めちゃいます」
そんな感想を言ったことを覚えています。

自宅でもキッチンの換気扇下で、いろんな国の生豆を購入しては家庭焙煎を楽しみました。
少量ずつ、飲みたい分だけ焙煎できるのも家庭焙煎の醍醐味です。


教室では、インストラクターMさんがいつもサポートで入って下さっていました。
Mさんは、兵庫でガーデンカフェを営む方。
とにかく明るく、面倒見のいい人で、私がカフェをオープンした時もサプライズで駆けつけ、コーヒーを淹れてくれました。

Mさんは、夢を口に出して言うことの大切さを、教室でよく話してくれました。

ある知人のSさんが、「いつかパリの街を着物で歩きたい」と言い続けていたところ、着物やスーツケースを譲り受けたという話をしてくれて、

言わなきゃ誰にも伝わらない。小さなことでも、夢を実現するきっかけは、人に話すことから

と教えてくれました。

私のカフェのテーマが見えてきた瞬間

Mさんの話を聞いてから、どんな形か具体的な物はまだ見えないけれど、「美味しいコーヒーをたくさんの人に広めたい」という思いが強くなっていくことは自分自身も感じていました。

大阪・姫路の手焙煎カフェ巡りで得たリアルな気づき

その後、Mさんは大阪や姫路の自家焙煎珈琲のお店を案内くれました。

どのお店も個性的でテーマが明確。
素敵なお店ばかりでした。

お店のオーナーさんたちは温かく迎えてくれ、良いことも大変なことも含めたリアルな話をたくさん聞かせてくれました。

そこから、「私だったらこうしたい」「ここは取り入れたい」と、自分の理想が少しずつ具体化されいき、私のカフェづくりへと繋がっていったのです。

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