
自己紹介
はじめまして toccoと申します。
カフェのお話の前に、もう少し自己紹介をさせていただきます。
私は岡山県倉敷市の静かな町で、祖父母と両親、きょうだいを含めた7人家族の次女として育ちました。
周りは山や畑に囲まれ、祖父母が育てた野菜がいつも食卓を彩っていました。
旬の野菜は栄養豊富で体に良いと教わり、その教えは今でも大切にしています。
カフェを営む中でも、オープン当初から旬のお野菜を使った一品をメニューに取り入れることを大切にしてきました。
やっぱり旬のお野菜は味が濃くて美味しいですよね。お客様にもとても好評でした。
農家さんとも話が進み、カフェの一角に朝採れ野菜の販売スペースを作り、そちらも大盛況。
安くて美味しい新鮮野菜が買えるという噂が広まり、野菜だけ買いに来る方もいて、さすがにちょっと戸惑いましたけど、旬の野菜の美味しさが広まっていくことを農家さんと喜び合えたのも頼しかったです。
母とのエピソードと言えば。
ある時、私のバイト先に母お手製のサンドイッチを差し入れしてくれたことがあったんです。
当時の店長さんがカフェに来てくれた時に、そのサンドイッチの話になり
「あなたの料理はお母さん譲りね」と褒めてくれたことがあります。
とっても嬉しくて、すぐに母にその話をしてみたのですが、全然覚えていなくて・・・。
私の料理の感性と記憶力の悪さは母譲りみたいです(笑)
高校卒業後も飲食業への夢はなく、看護師に憧れていました。
大阪の看護学校を卒業後、大学病院に就職し看護師として社会人生活をスタート。
患者さんの笑顔や感謝の言葉に支えられ、やりがいも多く、自分の中で天職のように感じるくらい充実感を持っていました。
結婚後、主人の転勤を機に岡山へと移り住み、夫婦2人の穏やかな生活が始まります。
そのころから、時間に少し余裕ができたこともあり、近所にオープンしたケーキ教室に通い始めました。

もともとケーキは大好きでしたし、大阪時代にはカフェ巡りも好きでしたから、「自分でもケーキを作ってみたい」という純粋な気持ちがスタート地点だったと思います。
焼きたてのケーキの香りに幸せを感じ、季節の素材を生かしたスイーツを作る時間はとても楽しく、自分の好きなことを見つけたような気がしていました。
そして2歳違いの2人の子育てが始まります。
その頃、我が家はいつも賑やかでした。
長男はとてもやんちゃで、常に家の中を走り回ったり、冒険心いっぱい好奇心旺盛で、私を驚かせることばかり。
やってることが理解不能すぎて、当時長男を宇宙人って呼んでいましたから(笑)
一方、長女はおっとりした性格で、マイペースに絵を描いたり、静かに本を読んで過ごすタイプ。
2人が一緒に遊ぶ姿は微笑ましくもありましたが、性格が真逆な分ぶつかり合い、大きな声が飛び交うこともしばしばでした。
子育ては楽しく、かけがえのない時間でしたが、大変なことも多かったです。。
特に2人の個性に合わせた接し方を模索しながら、家事や育児に追われる日々の中で、自分の時間を確保するのは難しいと感じていました。
だからこそ、ケーキ作りの時間は私にとって心落ち着く大切なひとときでした。
そんな中、コーヒー好きだった私が、美容院の雑誌で、ふと目にした「家庭焙煎珈琲」の記事に心惹かれ、子育てしながらでしたが、月に一度、岡山から姫路まで教室に通い始めることに。
初めて手にした生豆の感触、焙煎中に立ち上がる香り、そして出来立てのコーヒーを一口飲んだときの感動は、今でも鮮明に覚えています。!
その感動と美味しさをもっと多くの人に知ってもらえたらいいのに。と思いながらも、この頃はまだ「カフェ」という言葉は頭の中にありませんでした。
私がカフェをしたいと思い始めたのは、さらに後のこと。
それは、ある運命的な土地との出会いがきっかけだったのです。このお話は、またのちほど。
これから少しずつ、私のこと、カフェのことを書いていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。