レベル7
レベル7/宮部みゆき
読了です。
ドラマ化も2度している有名な作品ですね。
あらすじ
「レベル7まで行ったら、、戻れない?」という言葉を残して消えた女子高生"みさお"を探す悦子と、ある朝知らない部屋で目覚め記憶喪失していた若い男女。2つの事件をそれぞれ追い求めるなかで次第に明らかになっていく真実とは、、、、
みたいなかんじ^^
宮部みゆきさんの作品を読むのは火車に続き2作目ですが、、、(お恥ずかしい)
やっぱり超おもしろい〜〜〜!!!!
とても読みやすい文体と、わかりやすく情景描写で作中のシーン1つ1つが映像として頭の中に浮かぶなあ、という印象。お話も緻密に計算されていて、最後まで飽きずに読める。さすがすぎる、、これが売れっ子有名作家、、。
レベル7はあらすじにもあったように2つの話が同時進行で進んでいくんだけど、ちょうど半分くらいでこの2つの話は同じ時間に繋がっているな?という証拠が出始めて、そこからより楽しいし、最後まで読み終わったあとにまた最初のエピローグを読みたくなるという最高な構造だった。
わたしは真行寺悦子の娘のゆかりが好きだなあ〜。話し方は子供なんだけど、言動は本当に子供?と疑いたくなる大人びた子で、でもかわいらしくて、きっと芯のある素敵な女性になると思う。彼女、今後の宮部作品に出てきたりします?だれかしってます???
めちゃめちゃ余談だけど、レベル7って美人が沢山出てくるな〜というか、まだ2作しか読んでないし、それがどちらも20年前くらいの作品なのでこの頃の傾向かもしれないけど、とにかく事件に巻き込まれるのは人目を引く美人なの、なんでだろ?やっぱり美人のほうがドラマチックな展開に見えるからかな??
ほかの著者の作品も、だいたいは事件に巻き込まれるのは美人な女か平凡な男。これお決まりなの?
たしかに現実に起こる事件でも、犯罪者とか被害者が美人のほうが話題になるもんね。まさかこの美人が!みたいな。そんな美人がなぜこんな事件を、、、みたいに言う人は、皮を剥いだらみんな同じ人間で、種類は違えどみんななにかに悩んでいて、その人にはその人の地獄があることなんて想像できないんだろうなあ。
なんて話は逸れたけど、とにかくそういう傾向あるよね、って話でした。
宮部みゆき作品を読んでると、おもしろい本は本当にサクサク読めることを改めて実感する。いくら薄い本でも興味が湧かなかったりタイプじゃないと読み終わるのにかなりの時間がかかるもんなあ。皮肉なものですよ。
つぎに宮部みゆき作品を読むならやっぱり模倣犯かソロモンの偽証なのかな?
とりあえず積読がだいぶ片付けられてきたからまた本を仕入れにいかなくては!