HSPコイキング
月曜の朝は割と好きだ。週明けの早朝いう満場一致の気怠さを共有してる感じ。通勤電車で同じ車両のメンバーも会社で同じフロアのメンバーも。なんだかみんなと心が通ったような少し嬉しい気持ちになる。
といっても、ここ1年前から在宅勤務なのでそんな感覚もすっかり薄れつつある。
私は人の感情を察知する能力が高い。いい感情も負の感情も人より増幅されて感じ取ってるように思う。昔からそのエネルギーを正面から受け止めてしまい必要以上に疲れることが多い。そしてそれらを抱えられるほどの器量もないので自分しか気にしてないようなことにあれこれくよくよ悩みがちだ。
こういう気質をハイリーセンシティブパーソン(HSP)といって、日本には5人に1人がそうらしい。この言葉を知った時、なんとなく感じていた生きづらさに説明を与えてもらってすごく安心した。
在宅ワークでは時々取引先から電話がくる。音声だけでも相手の状態を感じ取るには充分で、今日のAさんは機嫌が悪かった。いつもより話すスピードが速かったし、語気もやや強かった。私はダメージを受けた。Aさんは本当に機嫌が悪かったのか私の杞憂なのか事実はわからない。でも私がダメージを受けたのは事実。
こんなことはよくある。コイキング級のダメージだ。でも溜め込んでしまうとギャラドスになる。そしてメガギャラドスになるともう手がつけられない。
私は周囲からみると精神的に安定しているように見えるらしい。確かにそう思う。自分の内面世界に興味があるし、危ない時は周りに助けを求めることもできる。しかし年に2回ほど意図せずギャラドスを体験してしまう。視野狭窄が起こっている時は本人も気づかないものだ。
それでも、たいていのことはギャラドスになる前に対応できる。私はそれまでに手を打つ方法をいくつか知っている。
1つ目が散歩。これが一番いい。少なくとも1時間以上は歩く。頭の中が整理される。
2つ目は甘いものを食べること。コンビニデザートには何度もお世話になっている。
3つ目は寝ること。しかも7%以上の酎ハイを飲んで。すっかり熟睡できる。でもこの方法はドーピングのようなので多用しないよう気をつけている。
4つ目は誰かに話すこと。よく彼氏やピョンスに電話して吐き出す。もしくは匿名でYahoo知恵袋や相談アプリに投稿する。
このうち2つを掛け合わせたのが、リプトンのミルクティーを飲みながら散歩すること。たいていコイキングはやつけられる。
自分の機嫌は自分で取る。大人だから。
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