知的障害の息子③〜診断書〜
確実に「この子には何かある」という違和感を感じつつも、
身内の無理解や保健師さん•療育施設による「様子見」という名の「放置」で、この時期は
陸にいながら溺れているような苦しい時期でした。
通っている保育園も発達に関しては意見しない方針のようで「私の子供も遅かったから、お母さん大丈夫よ〜」と、誰にも違和感を分かってもらえませんでした。
何百人と子供を見てきたプロが大丈夫というのに、それでも不安で仕方ない。大丈夫なわけがない。
それでも療育施設は年少クラスからしか入れないし、そもそも順番待ち。
「順番待ちにうちの子も入れて下さい」と訴え続けました。
暗雲たる気持ちの子育てが続き、ようやく息子が3歳を過ぎた頃、私の度重なる訴えが功を成したのか療育施設から「来年度からうちに通っていいですよ」「ただし診断書もらっきて下さいね」と連絡をいただけました。
神の助けとばかりにかかりつけの小児科に予約を取り付け、発達に関するヒアリングの後、「確かに発達が遅れ気味だね」と【発達遅滞】と書かれた診断書を書いていただきました。
この頃の私は発達遅滞を文字通り「発達が遅れている状態」だと受け取ってしまっていました。
発達遅滞🟰知的障害
だということに気付くのに3年もかかりました。笑
まだ3歳の子供、心配で仕方ない母親に対して、小児科の先生はとても優しい婉曲的な言葉を選んで話をして下さっていたため、この時点で知的障害の診断が下りているということに私は気付いていませんでした。
•ハイハイ無し
•発語は2歳1ヶ月
•2語文は2歳4ヶ月
母子手帳の「◯◯は出来ていますか?」の項目が、ことごとく「いいえ」になる息子の状態をようやく医師に認めてもらえ、私は「発達遅滞」の診断書に少しホッとしたのを覚えています。