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一人暮らしといじめの呪縛

今日もお疲れ様です。

前回の話「説明と私の存在意味」の続きになります。

トイレの話が出てきます。
受け付けない方、食事中の方は読むのをやめてスルーして下さいね。


新しくマンションを借り一人暮らしが始まった。
寮でのいじめ、祖父母宅でのゴタゴタでなかなか落ち着けなかった自分がいた。

汚い話になるが、マンションに引っ越した当日
慣れないトイレで用を足した後に流すのを忘れてしまった私💧(汚い話ですみません😅)
その後すぐに母がトイレに入ってしまい、真っ赤に染まった便器とご対面😱😱😱
「キャー💦」と悲鳴を上げる母💥💥💥
血尿が出ているとは聞いていたものの、こんなに酷くなっているとは想定外だったらしく、私が相当なストレスを抱えていたと改めて実感したらしい……

『早く一人暮らしをさせれば良かった』と言われた時は私の方が驚いた😅


血尿がまだ続いていたが学校には普通に通っていた。
以前の様に朝早く起きる必要もなくなり少し楽にはなった。

ただ……
もう接点のない寮生達が学校で偶然私とすれ違ったり、同じ階で鉢合わせした時に私の方をジロジロ見てくるのだ。

見ているだけならまだしも口元をおさえながらヒソヒソ何か言われたりする。
あからさまに私に聞こえるように話す寮生もいる。
寮生だけではなく知らない女子も数人混じっている時もある。
そんな行為は退寮してからもずっと続いていたのだ。

やっと寮を出たはずが
学校ではまだいじめの名残りのような行為がピンポイントで顔を覗かせる。

昔から集団で固まる女子が苦手だった。
集団になると大体噂話か人の悪口を言い始める。
そんな女子ばかりではないのかもしれないけれど
余り良いイメージが無いのだ。

退寮してからは集団は更に苦手になった。

それに、自分自身、同じ女である事にも嫌気がさしていた。 

退寮した私の事なんか気にしなければいいのに
何故か寮生達は私をジロジロ見て、ヒソヒソ言い始めるのだ。

私を見ながら……ずっと、だ。

余り気分の良いものではない。
だからまだいじめの呪縛から逃げられないでいた。


1学年上がり専門学校でも成績順にクラス分けがある。
私がいた学科は女子の数が少ない為に学校の配慮で女子を1クラスにまとめていた。
運良くクラスの中に寮生はいなかった。
クラス替え初日で緊張していたのだが、何故か個性的な人が多く皆と仲良くなれた。

1ヶ月が過ぎて3ヶ月が過ぎても不思議な事に
誰も人の容姿の事や悪口は言わない。
大体女子が固まると噂話や容姿、その場にいない人の話、軽く悪口を言ったりするパターンが多くろくな事が無いはずなのに違っていた。

女子なんだけど女子らしくない。
誰かが遊ぶ提案をしたら皆を誘い集まって遊ぶ。
用事がある子ははっきり断るし、嫌な事もはっきり嫌と言うし、トイレも皆バラバラで行く。
「トイレに行くなら一緒に行く〜」なんて言う人は1人もいなかった。

束縛もなく、皆自由だった。

でも相変わらず続く寮生達の視線とコソコソ話。

いつまで続くのか…と思っていた。


いじめられていた事をクラスメイトに知られるのが怖かった。
知られてしまったら、また無視されるかもしれない…
知られたくない…

それだけは何としても避けたかった。


だから色んな所で寮生達に見られてヒソヒソ言われても気付かない振りをしていたんだ…



秋になり学校の行事で植物園に行った時の事。

友達数人が「ビニールハウスの植物を見に行く」と言ったので、私ともう1人の友達Kちゃんはベンチに座ってボーとしながら皆が戻るのを待っていた。

その時だ。
別の学科の寮生達がたまたま近くを通りかかり、ベンチに座っている私を見つけてこちらを見ながらまたヒソヒソ話しているのが見えた。

ああ、まただ…
何言われてるんだろう…

そう心で思っていた時、隣にいるKちゃんがいきなり

「何かさ〜さっきからあの子達こっち見てヒソヒソ言ってるよね?気になってたんだよね〜
何だよアレ?ムカつくんだけど💢」

といきなり言い出すので驚く私。

これはもう隠しきれない、本当の事を言った方が良いのかも…と思ったので

「ごめん………あれは、きっと私の事言ってるんだと思う…」

Kちゃんは??という顔をする。

「どういう事?」

Kちゃんが聞いてきたので全部話した。

寮でいじめられていた事、いじめられた原因。
体を壊し血尿が出た事。
謝ったけど何も変わらず無視が続いて退寮した事。
祖父母宅に引っ越したけどまたゴタゴタがあって今は1人暮らしになった事。
退寮してからもずっと私をジロジロ見たりコソコソ話されている事。

話し終えた時にKちゃんは


K「退寮したのっていつの話?」

私「1年前くらいかな…」

私がそう答えると顔つきが変わり
元々早口なKちゃんはまくし立てるように更に早口で話し始めた。

K「はぁ~?随分前なのにまだあの子達、夕希の事言ってんの?しつこいな〜
それにいじめの原因がラジカセとか、目覚ましってありえないわ。
うるさかったのなら『うるさいから止めて!』って、はっきりそこで言えばいーやん。
別に私からすれば夕希が凄く悪い事したなんて思えないんだけど?
逆に私は寮に入れないわ!集団苦手なんよね。
何なん、挙げ句に人の容姿の事までグチャグチャ言うのって〜女の腐った奴やん。
夕希は謝ったんだからもー気にせんでえーよ!
まだネチネチしてる方がよっぽど性格悪いわ。
女って集団になるとこれだから嫌なんよね。
あー怖〜💦💦」

Kちゃんはまだ私を見ている寮生達を見ながら

K「まだ、見てんな〜しつこいな〜💦ちょっと文句言って来ていいかな?私、あーいう陰で言うヤツ1番嫌いなんよね〜」

Kちゃんはいきなり立ち上がり、私の噂話をしている寮生達の方を見つめる。

見ているだけだと思っていたのだが

「ちょっと、あんた達さ〜言いたい事があるんなら〜」

そう言いながら本当に寮生達のいる方向にズンズン歩いて行くので急いで止めた。

「何で止めるのよ!!キツく言ってやんないとあーいう奴らは分かんないのよ!」

叫びまくるKちゃん。

Kちゃんが近付こうとしたら慌てて寮生達は逃げて行ったけど……

Kちゃんの言葉は本当に嬉しかった。

ずっと苦しかった気持ちから解放された気分だった。


Kちゃんは…………

「友達の武勇伝」で
バッグを取り返した、あの、彼女だ。


Kちゃんの言葉で、私は救われたのだ。


あの頃の同じクラスの友達とは就職などでバラバラなり会うこともなくなったけど
私の中で暗い気持ちの中でやっと手に入れた
光だった。

友達の中でもKちゃんは

カッコよくて優しくて美人なのに
自虐ネタを話して人を笑顔にさせる陽気な人。

美人なのに写真は殆ど変顔だった。

そんな、お茶目なKちゃんが大好きだった。

私はこれからもずっとKちゃんを忘れないと思う。



私の中でずっと憧れの人だ。




いじめ関連の話は以上です。

未熟な文章に目を通していただいて
本当にありがとうございました。














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