卒制「お菓子な広告糖」
初めまして、双葉です。
私は阿佐ヶ谷美術専門学校の3年生で、
グラフィックデザインを学んできました。
そして、先日卒展が無事終了しました。ででーん
ちゃんと開催されたのですが、あまり名の知れた学校でもないですし、高校の友達が一人来てくれただけであっけなく終わってしまった気がしました…。(ただ単に友達が少ない)
そこで見つけた #みんなの卒展 という企画。
「半年かけて作る作品なんて最初で最後かもしれないよ」
なんて先生が言っていました。
その半年……と3年間の集大成となった作品を是非SNS上だけでも色々な方に見てもらえると嬉しいです。
「お菓子な広告糖」
最近のポスターは商品や芸能人を大きく打ち出すものが多い。
こんな感じで…<img alt="画像2" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/20096841/picture_pc_94f6e8382c839c4918c9daaf966a8a1e.jpg" width="620" height="349">
私たちの目に止まるのは一瞬で記憶に残らないのではないでしょうか。
そこで、大好きなお菓子を芸能人の力を使わずしてどこまで魅力的なものができるのか挑戦することにしました。
外国のポスターは写真のみドン!ってインパクトがあって意味が分かると面白くて。 https://creive.me/archives/4301/
そんな「説明的すぎない広告」を作ることを目標に研究してきました。
企業のブランド価値を上げる、商品の良さを十分に生かしたポスターを8点制作。
【広告塔】ビルの屋上などにある広告のための看板を掲げる塔。
NABISCO 『OREO』
黒と白、が持つイメージオセロとオレオが似ているところから制作。
食べ方としては、公式からもそのままでも美味しいし、外して食べることも推奨。はがす派VSはがさない派の戦いをオセロで表現しています。
mister.donuts 『ポン・デ・リング』
タピオカブームは一定の月日が経つと薄れていく。
ミスドのポン・デ・リングは同じタピオカ粉から作られているけれど、去ることなくずっと愛されていることを本物のタピオカを並べて形にしたものです。
一生やることはないであろうタピオカの撮影楽しかったです…
LOTTE 『TOPPO』
たい焼きのあんこって尻尾まで入ってなくてちょっとがっかりしたことがあります。その点TOPPOは最後までチョコがたっぷり入っていて…中身がわかることをレントゲン風に仕上げました。
(手描きでなんとかしようとしていて結局ボツになったたい焼き)<img alt="ラフ" src="https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/20098511/picture_pc_c68f24068bb378c10c2d50b0bbdc4ce6.jpg" width="620" height="349">
共親製菓株式会社 『さくらんぼ餅』
昔懐かしいさくらんぼ餅は今でいうiphoneに似ている。
Apple社から出ているけどCherry社から出ていることにしようというだからなにという感じですが…先生にとても気に入っていただけた作品です。
(もっとだから何?となった案)
Kanro 『ピュレグミ』
ピュレグミ=甘酸っぱい=少女漫画 …といことでキュンとするシーンを。誰もが知っている漫画だと立ち止まってもらえると考え、「君に届け」のセリフのない2コマをお借りしました。
ピュレグミの《pure》はピュアとも読めること…
(個人的な制作なので漫画の一部をお借りしましたがまずかったら対処しますすいません…とりあえず記録として置かせてください)
AROCOR 『bonobon』
バレンタインに職場の上司や同僚にチョコレートを用意しなくちゃいけない…と悩む女性が多いと聞いたことがありました。
ボノボン1つ25円、だけどずっしり高級感があって安く見えない…!
箱に詰め替えただけだけど手抜きに見えないチョコレートでちゃっかりした女性を表しました。
Calbee 『じゃがりこ』
じゃがりこは今年で23年目。
アルバムを見返すとどの写真にもじゃがりこが写り込んでいて…?!じゃがりこが長年愛されていることを表現しました。
実家で広げたような色の感じ、あ!ここに!と探せる楽しさもあるものに仕上げました。(色を乗算で統一したら素人臭くてダサいと言われました)
チロルチョコ株式会社 『チロルチョコ』
400種類以上あると言われているチロルチョコには本当に美味しいのか…?と思う味も販売されています。そして卒業アルバムにもいるチョコっと変なやつ。それらを重ね合わせてできたチロルチョコのアルバムです。
(弟を寒空の下撮影しました。)
以上が展示したポスターの解説でした。
ラフの段階ではなめらかプリンやきなこ餅、ビスコ、業務スーパーの酵母パンなどたくさんのアイディアを出しました。
(高校生ぶりにやった微妙なマインドマップ)
きなこ餅のポスターを作っている時は、柔らかすぎて入れ歯をゴミ箱に捨てたものにしたら「生々しすぎる」と言われたり商品の美味しさや良さを伝えることを忘れることもありました。
先生のアドバイス通り直してきたらこれは違くない?と言われたこともありました。
家のPCが謎のインド人にハッカーされたり使っていたフォントが消えたりもしました。
でも負けず嫌いなので絶対に中途半端に終わらせたくありませんでした。
毎回ブラッシュアップを重ね、この8点が形になった時はとっても嬉しかったです。
というのはグラフィックの中でポスターを作ることがものすっごい苦手で、ダサいと言われ続けていたので、卒制も絶対可愛いパッケージデザインをしたいと考えていました。
でも私は先生たちのイエスマンなので
「ポスターが力がついていいと思うよ」という言葉に
「そうですよね〜!ちょっとやりたいと思ってたんですよ」
と日本人だなという返しをしたのでした。
でもそのおかげでただ可愛いパッケージを作ろうとしていた
私では学べなかったであろう
アイディアを出す力、見せ方の工夫、撮影、違う視点からも感じ取る(?)ことなどを身につけ、うまく言えませんが…なんか力と自信がついた気がします…!
作っていくうちにあれ…なんか楽しい…という感じに制作できて就職しても楽しんでデザインができるといいなと思いました。
初めてのnoteで苦戦し長くなってしまいました。
拙い文章を最後まで読んでくださった方、
ありがとうございました。
p.s.ミニマリストに憧れているため、ラフや展示した作品は片付け当日に処分しました。