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津野くんの怒り〜海のはじまり第11話 「ママはいない人なの?」

海のはじまり第11話を見てもやもや。何が夏と海の気持ちを隔てたのか。夏はどうすれば良かったのか、これからどうすべきなのか。

わからなかったので、脚本家の生方さんの代弁者であろう、津野くんの夏に対する台詞を書きおこしてみる。

もうふたりなんだから、今こそ前みたいに水季水季って、うるさくていいんですよ。
海ちゃん、いるいないの話してないですよ。
分かります?
いるとかいないって話している月岡さんだけです。
いたとか、いなくなったっていう話してるんです。
分かんないですよね。
南雲さんがいたときも、いなくなったときもお前いなかったもんな。
すいません、お前とか言って
あ、海ちゃんが自分でおばあちゃんち行きたいって
月岡さんが迎えに来るっていったんですけど

水季がいないことは、海も分かっている。
でも、いた痕跡まで封じられては、海と水季の繋がりが消え、海の心の中から水季が無くなってしまうかもしれない。

海の気持ちは分かる。
しかし、夏はどうすべきだったのか。

もっともっと水季の話を海とすればよいのだろうが、淋しそうな海を見ていたらそうもできない。これからは、夏と海と2人で生きていくのだから、と夏は思っただろう。こどもと2人で暮らすということは、それほど覚悟のいることだ、夏は責められないと思う。

住む場所を変え、小学校を転校し、名字を変えた夏。
よく我慢した。
海は水季との思い出を消さないように、少ないわがままを言った。

現時点では、だれにも救いはないと思える。

ひとつ希望があるとすれば、
海が行方不明になったことで、周りの人を頼ったことだ。
いざとなれば、弥生さん・南雲家の祖父祖母・津野くん、月岡家の家族を頼れることを知ったのではないか。

彼らにはもっと夏をサポートしてほしいところだが、徐々に新しい関係性が生まれる苦しみの真っ最中なのだと思いたい。

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ちび@能登に住むビジネス・エンタメ好き
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