祝放送!第1話「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」〜初見で味わい尽くせないかぞかぞ
やはり長いタイトルだ笑。岸田奈美さんの大人気noteのドラマ化作品。BSアンテナが無くてごめんと謝りながら、NHKオンデマンドで観たのは、放送された翌15日の午後0時半過ぎ。アーカイブ化って時間がかかるんだな。
むさぼるように観たけど消化不良。2回観てようやく納得。ああ、情報量が多すぎたのだ。Twitterをのぞくと、映画のようなカメラワークと演出との声あり。たしかにテレビドラマっぽくないと思う。ドラマだけど。
登場するのは、岸本七実(河合優実)、ひとみ(坂井真紀)、草太(吉田葵)、耕助(錦戸亮)、芳子(美保純)家族5人と、ドラマだけのオリジナルで環(福地桃子)。以上、敬称略。
原作の世界観にオリジナルキャラが追加されたのも分かる。確かに学生時代から丁寧に描かないとドラマとして成立しないかも。七実と環に限らず会話の掛け合いが関西ぽくてリズムがある。原作は標準語だからここまでのノリはない。関西人ってみんなこんなおもしろい日常なのだろうか。(わけない)
伏線はりまくりで、なにげない小道具や映像にも意味がありそう。どうなっていくんだろう。
一番、我が身に迫ったのは、お母さんが入院して残りの家族が自宅に帰ったシーン。(さて、おばあちゃんは、お母さんの入院前はどこにいた設定なのだろうか)「ママは?」「パパは?」を不安に繰り返す草太の言葉に、七実が思わず「うるさい!」と言うところ。
このシーンが、ドラマ観ていたところ隣から邪魔をしてきた息子と重なってしまった。相手は悪くないと思っても感情を隠しきれない衝動。あるあるすぎて辛い。
しかし悲しいトーンのまま第1話が終わらないのが、このドラマの凄いところ。演出の大九明子さんの手腕か。そう、暗く沈んでいったらまたひょっこり浮かんでくるのがこの原作の真骨頂だった。 noteのスピリットを生かしながら第2話に続いていく。なんとも複雑なドラマに取りつかれてしまったものである。
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