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第8話ドラマ「アンメット」に描かれた過疎地医療

能登半島地震ですさんだ筆者が、医療ドラマをみて感動するだろうか。
結論から言って、いたく心に響きました。

関テレ/フジテレビ系ドラマ「アンメット〜ある脳外科医の日記」第8話は、カテーテル専門医である綾野医師の物語だった。綾野を中心に人間模様が描かれている。これまで綾野はダークサイドの人間かどうかいまいちはっきりしなかったが、今回の話で苦悩する姿を見ると、好感度が大きく上昇した。


父と子

Dr.コトーを見ているかのような過疎地医療。往診先から野菜をもらって自転車をこぐ父綾野の姿は、コトーそっくり。無理がたたって倒れてしまうが、手術後入院したことで、親子の関係が雪解けを迎える。

父は物わかりの良い優しすぎる息子に、もっと自分のしたいことを貫いてほしいと思っていたのだ。平時に向かい合ってなかなか言えないことが、主治医のミヤビや息子の婚約者である麻衣が触媒となって伝わっていく。代わりに診療を行うことで、父の思いを身をもって実感した親子の対話が胸を打った。

婚約者の麻衣と

優しすぎる綾野と婚約者の麻衣は、それぞれの家を継ぐための打算的な関係ではなかった。麻以は心から綾野が好きだったのに、綾野は失うまで気付いていなかった。綾野は両親に送られ続けた手紙をみて、自分の気持ちに気付く。綾野にとって麻衣は失えない存在だったのだ。すべてを失ってでも一緒になろうとするふたりの姿に涙した。

ミヤビと綾野

綾野はミヤビに未練があると思っていた。実際、彼女に三回振られていたことが判明している。だが、いま綾野の気持ちはミヤビにはない。よき先輩でしかなかったのだ。ミヤビの記憶を取りもどすきっかけのひとつになるという重要な役割を果たした。

綾野が大切にしたいもの

優しすぎた綾野は自分がどうしても失いたくないものに気付く。

  • 綾野病院での過疎地医療

  • カテーテル専門医

  • 麻衣

ライバルの三瓶医師の指摘のとおり、課題が山積で上手くいくとは思えない。しかし、いままで優等生で八方美人だった綾野がはっきり意思を示したことで、なにか好転するのではないかと期待が膨らむラストだった。

そして、かつて綾野が大事に思っていたミヤビの記憶障害の原因がついに分かりそうで次回の放送が待ち遠しい。それにしても、今回は綾野と麻衣の抱擁シーンに涙が出た回だった。

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ちび@能登に住むビジネス・エンタメ好き
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