人前で泣くのをやめる理性を失ってしまった日
今日は仕事を休み、病院に行った。
私は泣き虫だが、人前で泣くことは恥ずかしいと思っていて、外出先では映画を観たりしない限り、人前では泣かない。
家にいるときは、ニュースをみても、ドラマを観ても、本を読んでも、泣くけれども。
土曜日に、先日、お腹が痛くなって診察してもらった病院から電話の着信があった。
仕事の日で、昼休みに折り返した。
「早めに病院に来てください。いつだったら来られますか?」
事務員に言われて予約を入れることになり、今日の朝いちで行くことにしたのだった。
先日の尿検査で、◉細胞が検出された。
あまり珍しいことではないかもしれない。
私の知り合い、友人でも、何人かは手術や治療をしている。
それでも、先生からハッキリ告げられると、しんどかった。すぐに総合病院の医師宛てに紹介状を書いてくださった。
「今、病院で電話で予約を入れようとしたら、1、2ヶ月先になるから、電話しないで行けるときに、出来るだけ早く行きなさい」
と言われた。
最初に会ったときと変わらず、しっかりこちらの目を見て、ハキハキとした口調で話した。
お腹は痛くないし、出血は治まったし、食欲はあるし、そこそこ眠れている。
今まで、高熱を出したことは一度しかない。
(そのときも、外出して買い物をしていた)
風邪もヒトに迷惑をかけるほど、拗らせたことはない。
インフルエンザにも、コロナにもかかったことはない。
原因不明で片腕が動かなくなったときも、入院せずに点滴を打ちに通って、治した。
何故だろう。
朝、コンビニの抽選クジで、初めて「100円」
当選したのに。
運勢だって、今日はどこのテレビ番組でも、上位だったのに。
なんか、夢のように現実的じゃなかった。
それでも、疑問符がいっぱいのまま、12時少し前に紹介状の総合病院に到着した。
午前の診療は終わっていたが、看護師さんに相談した。
「大丈夫よ。すぐに先生に聞いてみるから」
と私の肩にそっと触れてから、関連の科に連絡してくださった。
10分くらい、他の患者さんの待つ席から離れたところで、じっとしていた。
他の看護師さんが来てくれて、
「症状は、ないの?今は何ともない?
一緒にがんばりましょう」
と声をかけてくださった。
涙がぽろぽろ出てきた。
うつむいて、マスクの中で涙が溜まっていた。
マスクをしていてよかったと思った。
次回の診察の予約を入れて、帰宅した。
途中で、たい焼き、わらび餅のジュースを購入してきた。
たい焼きは、粒あんと、カレー入りの2種類。おいしくて、自分が病気なのを忘れていた。
母からの電話で、目が覚めた。
たい焼きを食べた後、眠っていた。
3日後、総合病院に付き添ってくれるといわれた。
「私の方の家系は、心臓とリウマチだからね」
「お父さんの方のが出ちゃったね」
と、明るく話していた。
ホントは、すごく心を痛めている人なのだが、そういう話し方をする。
この人の前に、死んじゃいけない、と思った。
がんばろ。
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