靴に「大好き」と書かれた石が入っていたら
漫画家の吉野朔実さんが好きだ。
もう新しい作品を読むことは出来ないが、こんなエピソードが描かれていた。
手元に漫画がないため記憶だけで書くが、登場人物が言う。
「もし靴の中に沢山の石が入っていたら、どうする?その石の一個一個に全部『大好き』って書いてあったら、どう思う?」
というようなセリフ。
もし、全然、記憶違いだったら、吉野朔実ファンの方にお詫びします。
私は、それが学生の会話で、その設定は靴が上靴だったような気がするが、実家にコミックを保管していて、はっきりと思い出せない。
状況は、イジメの一場面を想像するが、石に書いたメッセージ⁉︎が『大好き』なんである。
私は学生時代が人見知りで、他人と接点を持つのがシンドいタイプだったので、もし、そんな状況があったら、絶対に犯人を見つけ出して近づきたい、と考えた。
やっていることは褒められないが、気持ちが本物なら仲良くなれるかもしれない。
『大好き』の文字が書いてあるということは、そんなに薄汚れた石ではないのではないか。
全部にメッセージが書いてあるとしたら、その大好き度は、なかなかのものだ。
そこに書いてある文字で、誰かを特定できる場合もある。
そして、
それがちょっと気になる異性だったら、学生生活は薔薇色に変わるんじゃないか。
石に『大好き』を書いている時点で、ちょっとヤバい奴かもしれないが、親友と呼ぶ人物がいなかったら、せめて誰なのかを知りたい。
また、石が、その辺に落ちている石ころじゃなくて、本物の天然石だったら、テンションは爆上がりする。
例えば、生まれ月の天然石‥‥アクアマリンや珊瑚なら‥‥逆に好きになってしまう。
結構、良い方に想像するクセがある。
まぁ、大好き、って大きいアクアマリンに書いてあったら、何も書いていないアクアマリンのアクセサリーを要求したい。
「ねぇ、私のこと好きだったら、アクアマリンのブローチが欲しいなあ。もらえたら、もっと嬉しいな」
みたいに。
多分、言わないけど。
直筆の文字で、犯人(犯人と書いたら、悪いことと決めつけているか)を探して、気持ちをもらいたいんだと思う。
モノか気持ちか、を天秤にかけるのに良いケースかと思い、こういう記事を書いてみた。
何が欲しい、って
石ころじゃなくて、
大好き💕って思う気持ちの方なんだ。
うまく告白を出来なかったら、それがプレゼントになってしまう、という方の気持ちが少しは分かる気がした。
でも、欲しくないプレゼントは、暴力になってしまう。
秘めた好きの気持ちは、あまり迷惑にならないと思う。それを、どう出すか、は大人になると上手に調節していけるのかな。
ヘタでも、スキを認めるココロがいい。