ナーバスな気持ちを楽しくするには🐿
テーブルの鏡を覗き込んでいた。
「そういえば、昨日また、ウサギひげ、
見つけちゃってさ〜」
「えぇ、またぁ?」
と、電話口で妹がおもしろがっている。
「今度は、2本よ」
化粧ポーチの中を見ながら、携帯電話をハンズフリーに切り替えて、毛抜きを探していた。
家族の中では、白くなった口周りの(白髪)ひげを『ウサギひげ』と呼んでいる。
妹と私は、5歳トシが離れている。
女子の年齢の5年は、エピソードが老化の話だと、うわー、とか、ゲ!、とか
ちょっとした驚きを含んでいる。
私は、頭髪(白いの)は3週間置きに、ヘアカラー専門店で染めてもらうが、
妹は器用なので、セルフカラーリングだ。
当たり前にあることでも『別名づけ』は、割と昔からやっていた。
頭のてっぺんが痒くて悩んでいたときは、
『てんこちょ』が痒い、と言ってみたり。
頭のてっぺんのツボを「百会(ひゃくえ)」と呼ぶが、まさにソコのきもちくぼんだ所を、私は長い間『てんこちょ』と呼んでいる。
☝️「百会」は万能のツボと言われており、頭痛、肩コリ、ストレス、不眠、自律神経を整える、等々、身体の不調に効くようだ。
あるときは、手のホクロを『手の中のまるポチが、大きくなった気がする』とか、他の人が聞いても一瞬ピンと来ない言い方をすると、気持ちがあまり暗くならない。
自分から悩んでいること、病気かと気にしていることは、他人が聞くと
「大丈夫? いつから症状があるの?」
という言葉がついて出るが、
「まるポチ? なにソレ」
という質問が返ってくる。笑う人もいる。
自分で心の中で考えるときも、使える。
「ウサギひげ、抜いてやらなきゃ」
「てんこちょ、ぽりぽり」
「まるポチ、大きさ、測っとこ」
とそのままの言葉を使わずに変換すると、
深刻な気持ちになりにくい。
自分が深刻になろうがなるまいが、すぐに状況は変わらない。
だから、悩んで解決しないことは、考えない。
解決する方法が見つかりそうなら、
そこで考えればいい。
話は変わるが、友達から得た工夫がある。
小学生の時だった。
「暗くなってから、トイレに行くのが怖くない方法」を教えてもらった。
当時、ホラー話(ほら話も含む)が流行っていて、日が落ちて家に着いてからトイレに行くのが、怖くて仕方がなかった。
『ドラえもん』の唄を歌いながら、トイレに入るのだ。
今のドラえもんのテーマソングは知らないが、昭和の「♪ほんわかぱっぱ♬」の頃は、何度も何度も繰り返し歌って、コワイ気持ちを
弾き飛ばそうとしていた。
今となっては、懐かしい。
トイレが怖かったころ🍂
どうしても、ムリな日があった。
雨が降って薄暗い日。
年下のきょうだいに頼んで、トイレの近くで待っていてもらった。
ダメなら、頼る。
助けてあげられるときは、
片手を空けておく。
‥‥くらいの距離感で、近くにいる。
誰かの役に立つために
生まれてきたんだから、それを出し惜しみしないで、笑ってすごしたい。
役に立てるときは、めいっぱい
張り切っちゃいましょう \( ̄▽ ̄)/
よい一日を🍀