悪い夢と現実を切り離せない考え方をやめたい😴
(約1400字)
昨日の朝、家族に罵声を浴びせる夢を見ました。
年末年始に帰省しなかったことの後悔から、なのかどうかは分かりません。
自分では後悔していないつもりでしたが。
大量の歯が抜け落ちて、その歯を親に向かって投げている、という間抜けな夢でした。
夢に色がついていて、歯がポロポロと抜けていく感覚が口の中にあって、非常に悲しかったのです。
親に文句を言っていることも。
歯が抜け落ちたら、罵声がうまく出せないかもしれないけれど、夢だから発声していました。
ほとんどの歯が残っていなければ発語しづらい筈だ、という思考には至らないのが夢の悲しさです。
ワーワー言いながら何かを訴えているのに、目覚めてみたら内容は覚えていません。
昔から親に泣き叫んだり、怒ったり、という感情の爆発をしてこなかったので、そのタイミング自体、よく分かりませんが。
珍しい事態だという観念も吹っ飛んでいました。
「歯が抜け落ちる夢」は、老い・老化に対する恐怖心があるからだと本で読みました。
実は、10代の頃から「歯抜けの夢」を見ていたのです。
20代でも、30代でも、数年に一回は、それを体験しています。
ただ、不思議なことに、介護職に就いていた時期(約10年間)は「歯抜けの夢」を見ていません。
毎日のように、ご老人に接していたことから、老いへの恐怖心という感情が意味を持たないものに昇華されていたのでしょう。
介護士になって、最初は自分の両親が反対していたことに苛立ちました。
田舎の学校から大学に進学したのが、女子の中ではクラスで私だけでした。
経済的な理由が大きいと思います。
短期大学でも、県外は選べませんでしたが、兄弟3人を大学まで出してくれた両親には感謝しています。
田舎の学校で、一人、若いうちから介護士になった女子がいました。あまり勉強が得意ではない友達でしたが、私は小学校時代に、その子の家が居心地がよくて、何度か遊びに行きました。
遊びに行ったことを親には話していません。
大人になってからは交流がなくなりましたが、高校を卒業後、水商売をして、その後に介護士になったようです。
両親は「勉強が出来ないひとが就く仕事」だと、介護職を下にみていました。
介護士をしている人には、おじいちゃん、おばあちゃんが好きで育った人がいます。
もちろん、お金のため!という人もいます。
優しいからその職業に携わるとはかぎりません。
介護福祉士になるための勉強をしているとき、両親がその仕事を嫌うわけが分かりました。
医療、福祉の業界は、なかなかの閉鎖的な歴史をもっています。
介護保険は、2000年から始まりました。
保険施行から、まだ23年しか経ちません。
でも、ひとは自分の体が不自由になると、誰かの手を借りなければ生きていけません。
それが、たまたま自分だって思ったら、やり甲斐を感じました。
両親の価値観は、私が介護職の経験で変化した気持ちを話して、変わったように思います。
精神的に強くなったことを喜んでくれました。
救急搬送したり、食事で窒息しそうになったり、熱中症になる方を助けたい一心で仕事をしていて、泣いている暇はなかったのです。
私の祖父母は語らなかったから、多分、彼らの気持ちを知りたかったのです。
手を握って天に召された祖母に、もっと寄り添いたかっただけです。
悪夢から私の気持ちの正体が何であるかが、少しだけ分かります。
でも、夢は夢、現実には引きずりたくない、のが本音です。