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【活動報告】自由研究プログラム(4月編)

今回は、2024年4月にいすみ市で実施した宿泊イベントについてレビューしたいと思います!大学での研究が忙しく、執筆が大変遅くなってしまったことを心より反省しております(現在9月)…。

集合写真

概要

自由研究プログラム2024(4月編)は、小中学生を対象とした一泊二日の教育プログラムで、現役の大学生の指導のもと科学的思考力の育成を目指します。今回は、生物多様性の地として知られるいすみ市にて、完全マンツーマン体制で実施しました。千葉大NESOが手掛ける初めてのイベントということもあり、代表の私としても不安でいっぱいでしたが、結果として期待以上の成果を得ることができました!

実施体制

【参加者】4名
小学6年生 女子
小学5年生 男子
小学3年生 男子
小学3年生 男子

【スタッフ】5名
奥山 (千葉大学大学院 修士2年 生物学コース)代表
佐々木(千葉大学 学部3年生 物理学コース)副代表
冨山 (千葉大学大学院 修士2年 生物学コース)
戸高 (千葉大学大学院 修士1年 生物学コース)
高津 (千葉大学 学部4年 生物学コース)

スケジュール

4月19日 事前説明会(オンライン)
4月27日 研究合宿
4月28日 研究発表会

イベントの詳細

内容

4月19日 事前打ち合わせ(オンライン)

20時  代表挨拶・諸連絡
組織の紹介やプログラムの内容について代表の奥山が説明しました。
また、宿泊先のオーナーさんから、宿泊施設や持ち物についてご説明がありました。当日現地で観察できる生き物についても詳しく解説していただきました!
20時半 顔合わせ・研究相談
ブレイクアウトルームに分かれ、担当スタッフと保護者・生徒の3名で自己紹介を行いました。その後、事前アンケートの内容に基づき、興味があることや実施してみたい研究について相談しました。

説明会の様子

4月27日 研究合宿

10時  現地集合
10時半 サンプリング
まずは自分が実験で使う昆虫を自分で採集するところから始まります。最初はスコップで恐る恐る虫を突いていた生徒も、気付けば大きな石を持ち上げ素手でダンゴムシを捕まえており、頼もしく感じました!
12時  昼飯
13時  実験・データ収集
いよいよ合宿のメインとなる実験がスタートします。「何を明らかにするか」という実験の目的から、「どうやってそれを調べるか」という実験のデザインまで、大学生スタッフが丁寧に導いてくれます。最初は、ダンゴムシが餌を食べてくれなかったり、トラップに虫が入らなかったりとなかなか思うように進みませんが、これこそが研究の醍醐味!さまざまな創意工夫を凝らして問題を解決してくれました。この姿勢こそがまさに本プログラムが目指していた姿であり、生徒たちの科学的な思考力は大いに育まれたと思います。
18時  夕食
夕ご飯はカレーを作りました。普段料理をしないという生徒も、大学生スタッフのサポートのもと、積極的にチャレンジしてくれました。とても美味しく作れました!
20時  焚き火
オーナーさんのご好意で焚き火体験ができました。火起こしにはなかなか苦戦を強いられましたが、マシュマロを焼きながら談笑したのは良い思い出です。コロナ禍で失われた学生同士の交流も活発に取り入れることができました。
22時  お風呂・就寝

研究の様子

4月28日 研究発表会

7時  起床・朝食
朝ごはんは生徒の希望を受けてホットケーキを作りました。スタッフの分を焼いてくれる生徒や、食器洗いを自ら引き受けてくれる生徒など、生活面でも大きな成長を見せてくれました。
9時  データまとめ
収集したデータをまとめ、分析し、結果を考察します。発表会に向けてスライドを作成し、発表の練習も行いました。
12時  昼食
天気に恵まれたので保護者の方もお招きして、流し素麺をしました!私はひたすらキッチンで素麺を茹でておりましたが、中庭からは終始楽しそうな声が聞こえてきて、羨ましい限りです。保護者の方ともゆっくりお話しすることができ、大変有意義な時間でした。
14時  掃除・後片付け
15時   研究発表会
多くの保護者の方が会場に足を運んで下さり、緊張感ある雰囲気で発表会を行うことができました。まずは代表の奥山より、大学生活や研究の魅力について説明をしました。次に大学生スタッフを代表して戸高より、実際に大学で行なっている研究について一部紹介しました。そして、いよいよ生徒に研究の成果を発表してもらいます。緊張しながらも、一生懸命に研究の成果を伝えてくれました。質疑応答の時間には多くの質問や意見が飛び交い、大変活発な議論ができました。
17時  解散

発表会の様子

感想

初めてのプログラムということで、スタッフ一同不安もありましたが、大きな事故もなく無事にプログラムを終了することができました。後のアンケートでは、参加した保護者・生徒の方から非常に高い評価を頂戴し、早くも第二弾の開催を熱望する声を頂いております。さらに、参加したスッタフからも是非また参加したいという前向きな感想を聞くことができました!
今回のプログラムを振り返り、大学生と小中学生が交流することの意義を改めて実感しました。大学生だからこその接し方や生徒との距離感が、アカデミックな研究だけでなく、生活面で生徒の自立を促すきっかけになっていたように感じます。今回の反省も踏まえ、さらにパワーアップした第二弾を11月に実施予定です!乞うご期待ください!!

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