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”アイ”がつないだもの【アイマスエキスポ振り返り】

(投稿は夜ですが)おはようございます。shiosaiと申します。

 THE IDOLM@STER M@STER EXPO お疲れ様でしたー!!

 私たち千葉大学アイドルマスター研究会もDay2のEXPO AREAにサークル参加させていただき、おかげさまで盛況のうちに終わることが出来ました。おそらく10年の歴史でも初めてであろう会報誌の完売というまさかの事態にうれしい悲鳴を上げています。買えなかった方、ごめんなさい。

 せっかくこうしてイベントに参加できたので、今回は記録の意味を込めて一筆執らせていただきたいと思います。本稿では当会がサークル参加したDay2のEXPO AREAを中心にレポート形式で書いていきます。Day1およびLIVE SHOWCASE AREAについては他の会員に任せます。よろしくね(おい)
 なお、写真をあまり撮れていないので文章メインとなります。ご容赦ください。



前日譚 —開催発表~前夜

 この章は前置きなので端折ります。

 ことの始まりは、千葉マスのDiscordで通話をつなぎながら見ていた7月26日の19周年生配信でした。

 20周年イヤーの施策として突如発表されたTHE IDOLM@STER M@STER EXPO、通称「アイマスエキスポ」。
「みんなで”アイ”を集めて みんなでつくる みんなのための 一大アイマスイベント」と銘打って開催されるアイマスエキスポは、ライブや展示などアイマスのあらゆるものが集まったイベントとなることが予告されたわけですが、なんとその中に同人誌など自主制作物の頒布もあるというではありませんか!
「これもうアイマス研のためにあるようなもんだろ」という発言まで飛び出し(おこがましい)、

 会報誌担当だった私は勢いのままサークルプロデュース権に申し込んだのでした。例年は8月半ばから本格的に動き出す会報誌の企画ですが、今年はエキスポが入ったことでもう少しスケジュールを前倒ししようと翌日から始動し、落ちたら落ちたでいいや~と思いながら記事の募集を始めました。
 実際、このような形で公式のイベントに関わることができるのはこれまでにない機会であり、しかも千葉マスは会場のある千葉を拠点とする数少ない大学アイマスサークル、その上今年で設立10周年という節目を控えていましたから、出るしかない!と気持ちが高まっていました。

 そこからやや時間が経って9月の第3週に選考通過の知らせが届き、9月末から本腰を入れて会報誌制作に入りました。せっかくだから会10周年合わせで年表を作ろう、アイマスエキスポ合わせで”アイ”のこもったコメントを書いてもらおう、と企画を練り、個人記事を募集して自分も書き……大祭の準備を進めながら少しずつエキスポに向けていろいろやっていました。
 情報解禁の遅れなどで若干グダグダがあったので「これ大丈夫か……?」という空気がPの間で流れていたのも今では思い出となりました(大事な反省点だけどね)。

 結局、中身がきちんとまとまったのは大祭が終わって11月が半分過ぎた頃でした。動き出しが遅かったのがよくなかったですね。
 当会の会報誌はコミケでの売り上げが例年10部前後なので、「いくらアイマスエキスポという実質オンリー、公式イベントとはいえ50部刷って全部は売れないでしょ……」という予測を立て、その時点で買った頒布物用シールは20枚でした。
 そう、まさかこの後あんなことになるとは編集部の誰一人予想していなかったのです。

 てんやわんやで会報誌の発注が済んで12月に入ってすぐ、思わぬ話が舞い込んできました。

 TUSM@Sこと東京理科大学アイドルマスター研究会のろい屋さんより、「『お前がスター』置きませんか?」という話をいただいたのです。
「お前がスター」は、学マスの「私がスター」をろい屋さんとKazuweeさんが自作で再現したもので、これがTwitterに投稿されると1万いいねを超える大バズりを記録し、11月下旬に行われた理大祭には「お前がスター」を目当てに多くの方が訪れました。
 私もお邪魔して写真を撮らせていただいたのですが↓

たぶんポーズが違う。右の方がセンサーをおさえているのは私の手が冷たすぎたからです

 その際に「よかったらエキスポのブースに置きませんか?」という話を先んじていただいていました。「これだけ話題になったんだからさすがに他に置きたいって言い出すところあるでしょ……」と思っていたので、うちの会長のつづみさんから「置くことになりました」と伝えられたときはかなり驚きました。連絡を取っていたらしいです。
 そんな経緯で、「お前がスター」が展示に加わることになりました。

 チケットの受け取りなども済ませ、気付けば12月の第2週がやってきていました。


当日 —サークルの様子

 幕張メッセ!!

 アイマスエキスポの会場は、私たち千葉マスが拠点を置く千葉市にある幕張メッセ。ド地元です。これまでアイマス関連でも多数のイベントが開催されてきた、Pにとっては何かと思い出のある場所に、また新しい形でやってきました。
 サークル参加の私たちは一般参加の待機列の横を抜け、野外展示場から先に入場します。Day1参加者から「抜けない!」という報告が多数上がっていたリストバンドを巻き、展示場の外周をぐるりと回りこんでいざホールへ。海側の国際展示場には数年前に別用で来て以来、随分久々に入りましたが、改めて見ると結構デカいな……と感心しました。ただ、これも開始前であまり人がいなかったからかもしれない。

設営。スターになっているのは私です(春香法被着用。やっぱりポーズ違うだろ)

 設営の流れはいつもの同人イベントとさほど変わりませんが、今回は「お前がスター」があるので、レイアウトを試行錯誤し最終的に会報誌関連を全部左側にまとめることで解決しました。展示のための既刊(ちなみにVol1~4は卒業生のひよこ丸さんとChopinさんより寄贈・貸与いただきました。大感謝です)の配置も含め、結構うまいことまとまったんじゃないかと思います。
 さて、見本誌提出まで済ませたはいいもののここで一つ問題が発生です。何かというと、Day1に参加したサークルのほとんどが新刊を売り切った、もしくは完売まで行かずともかなり多くの部数がはけたとの報告が方々からあったのです。例年のコミケでの売れ行きからすると、いやそんなまさか……と半信半疑ではありましたが、当日組んでいたつづみさんと相談して、20枚では足りなくなる可能性を考え念のために頒布物用シールを買い足しました。
 そのあと、出展している他大学(東大、東北大、東工大、明治大)の皆さんが挨拶に来て下さり(こちらから全然出向けなくて申し訳なかったです)、会報誌の交換をしているうちに開始の9時30分を迎えました。近くで配信をしているアイマスchのAPかっしーさんの声が聞こえてきて「おはようございまーす!」と返すなど、やはりコミケなどとはちょっと違った感覚がありました。

 開始直後の私は、大北真潤先生(『天色のアステリズム』作者)と青木朋子さん(ミリのシナリオライター)のサークルに直行して本をゲットしてきたり、その他お世話になっているサークルさんに足を運んだりしていたので千葉マスのスペースから離れていました。ファンメイドは500スペースで全ブランド網羅という話だったのでどう考えても足りないのですが(私が以前参加した非公式のオンリーイベントはたしか700spくらいあったはず)、その分「濃さ」はありました。どのサークルもとても気合が入っていました。どこを見渡してもアイマスしかないってすごいですね。見るだけでも楽しかったです。

 さて、千葉マスのスペースはというとちょくちょく見に来て下さる方がいました。「お前がスター」を見て、体験したりグッズと一緒に写真を撮ったりする方もいました。手伝いに入って下さっていたろい屋さんの説明にも熱が入ります。ちなみにこの日はKazuweeさんもいらして下さり、異常時のメンテナンスや仕組みの説明文作成などをしていたほか、一般参加だった会員から差し入れを多数いただきました。
 会報誌も「お前がスター」ついでに買って行かれる方がいて信じられない速さで売れていき、12時をまわる頃には予定数の半分を突破していました。この辺りでようやく、会報誌担当は気付きます。

「アイマスエキスポ、もしかしてヤバい……?」

 これまで考えたこともなかった、会報誌「完売」の文字。ここで売り切ってしまうとコミケに出す分がなくなってしまいます。しかし、これはある意味商機でもあります。ここで売り切らなくてどうする、という気持ちもありました。
 迷った末、最終的に私たちが下した結論は「(交換分と見本を除いて)全部売る」ことでした。

 そして13時半頃。

 CHIBAM@S Vol.12、頒布分が完売——。

 本当に全部売れてしまいました。喜びと同時に驚きの気持ちでいっぱいでした。驚きの方が大きかったかもしれないです。
 完売後も、会報誌の見本を見て「買いたかったー」とおっしゃってくれる方がおり、もっと刷ってくるべきだったと後悔しました。我々はアイマスエキスポをなめていた。

 売るものがなくなってからは、「お前がスター」を誰よりも知るろい屋さんとKazuweeさんにスペースを託して企業ブースの様子を見に行くなどしました。実は会報誌完売まで千葉マスのスペースにほぼ常駐しており、展示を案内したり本を売ったりとなかなかの忙しさだったのです。この手のイベントで自スペースを離れる余裕がなくなるほどになるとは思っていませんでした。

 ということで、お2人にスペースをお願いしいざ出発。サークルスペースのすぐ近くに等身大パネルが置いてありました。これみんなかわいいよね……。個人的には未来のニッコニコ笑顔がお気に入りです。

 こちらはブシロードさんのブースです。各ブランドのロゴをモチーフにした衣装イラストがありました。ちゃんと手まで組んでいるのがポイント高いですね。

 続いてGiftさんのブース。ぬいぐるみでお世話になっている方も多いことでしょう。私は今回初めて担当のぎふぬいの現物を拝むことができました。ほしい……。

 それから「出勤」をすべくアイマスポータルのブースへ向かうと、長蛇の列ができていました。見たところ列は絶える様子がまったくなく、常に数十人が並んでおり、なんだかんだ使っている方は多いのだなぁと感じました。
 ちなみに私がいただいたステッカーは「頼れる敏腕プロデューサー」でした。

 写真を撮り忘れていたのですが、YouTube・アイドルマスターchのブースにも行きました。ちょうどAPかっしーさんが生放送中で、読み上げられるお便りに対して時折Pたちから拍手や歓声が上がっていました。
 あとは名刺の掲示場所とともにあった「どこから来たか」「P歴はどれくらいか」のシールを貼る企画にも参加してきました。ブランドごとのP歴層の違いが可視化されていてなかなか面白かったですね。学マスの「1年未満」の欄がシールで埋まっていたのはやはり印象的でしたが、そんな中私はSideMの「1年未満」にペタリしてきました。今年Pになれてよかったです、これからもよろしく。

 こちらはミリシタのブースです。ボタンをポチッしてLOVEするだけのブース……のはずなのですがここも長蛇の列で、何回か挑戦したものの運悪く列形成が止まっており、4~5回目でようやく並ぶことができました。皆物好きだこと(ブーメラン)。
 来年発売されるミリアニのファンブックの一部も展示されており、どのような内容になっているのか把握できて発売が楽しみになりました。ドット絵もかわいかったです。
 あとこの歌織さんやっぱり……いえ、何でもないです。

 なぜか屋根が飛んだことにより雪が積もっている、315プロの会議室も見てきました。ハイジョ×カフェパレのファンコンのダイジェスト映像が流されていたのがアツかったです。早くアーカイブを見なければ。
 ところでなぜ屋根が飛ぶんですか?

 会場をぐるりと一周して戻ってきてからはぼちぼち撤収作業をしつつ、エキスポステージやDJスペースの音を拾って聴いていました。15時半も過ぎるとさすがにサークルエリアからは人がほとんどいなくなるので(頒布できないのでそらそう)ちょっと寂しかったですが、相変わらず「お前がスター」を見に来て下さる方々がいたり、周りの技術系サークルの方々と交流できたりと、空気感を楽しみながらも残り時間を楽しく過ごせました。

 最後の1時間ほどは学マスのミニライブに多くの人が詰めかける一方、バンダイナムコスタジオの中川さんによるDJにも人だかりができていました。中川さんのDJは765ASの曲(+プロジェクト・フェアリー、アイスタ)だけで構成されていたので、元祖と最新が横でぶつかり合うような、そんな感覚がありました。こちらが「ポジティブ!」や「relations」を流すその左から「世界一?「「「「かわいい!!!!」」」」」が聴こえてくるのでまあすごかった。
 DJブースには最後になんと坂上さんが登壇し、皆で「アイ NEED YOU (FOR WONDERFUL STORY)」を合唱するという場面もありました。これで〆られる満足感は大きかったです。
 そのあと追い打ちをかけるように、学マスのミニライブも最終曲の「Campus mode!!」が始まりました。ちょうどDJも終わり、ステージの動きに全プロデューサーの目が向いていたので、皆がステージの音に合わせて盛り上がっていたのが非常に印象に残りました。2つのホールにいた1万人弱がひとつになっていて、胸が熱くなりました。
 最後の最後、退場列に混ざる私たちを「M@STERPIECE」のオケ音源が送り出してくれて、満ち足りた気持ちで会場を後にしました。

まとめ

 前日譚の項でも書いたように、アイマスエキスポは「みんなで”アイ”を集めて みんなでつくる みんなのための 一大アイマスイベント」を目指していました。
 それが今回、Day2の朝から夜まで一日中会場にいて、しっかり上手く行っていたと私は思いました。エキスポに関わるたくさんの人から”アイ”を存分に感じることができて、Pとしてここに身を置くことができて幸せだったと、自信をもって言えます。
 前半は専ら自分のスペースにいるだけでしたが、それでも会報誌や展示を見て笑顔になってくれた人、何か光るものを感じ取ってくれた人をたくさん見ることができました。そして、運営を手伝って下さった「お前がスター」作者のお2人や、わざわざ顔を出しにきてくれて差し入れまで下さった会員の方々など、私たちのスペースひとつとっても多くの方に支えられていたことがよくわかりました。
 会報誌が完売した。たくさんの方に注目していただけた。それもありがたいことではありますが、あの日幕張メッセに集った同僚の表情を見て、「楽しい」を、「うれしい」を、”アイ”の高まりを共有できたことが、アイマスエキスポに携わった中で一番価値のある、大事なことだと考えています。

 自宅に帰ってきてこの動画が上がってきたとき、グッとくるものがありました。

みんなで一緒に創ってきた
この世界は SO WONDERFUL で
アイが溢れてゆくよ

アイ NEED YOU (FOR WONDERFUL STORY) -THE IDOLM@STER BRILLIANT STARS(作詞:mft(オノダヒロユキ))

 この世界はアイが溢れている。
 その言葉はきっと本当だと信じてゆける2日間だったと思います。信じさせてくれ。

 みんなの”アイ”がアイマスを20年つないできて、その先にあったこのアイマスエキスポが新しいつながりを生んで、次につながる。そうして歩いていくのでしょう。
 この20周年、いい年になると思います。いい年にさせてみせませんか。

 つらつらと書きましたが、本当に楽しいイベントでした。地元千葉発のサークルとしてこのような形でイベントに関わることができてとてもうれしかったです。
 またアイマスエキスポが開催されることを心待ちにするとともに、アイマスを「楽しい」と思える時間がこれからも続いていくことを願って、筆をおきたいと思います。

 ありがとうございました! アイドルマスターが大好きだ!


【告知】

 12月29日(日)東京ビッグサイトにて開催されます「コミックマーケット105」にサークル参加いたします。スペースは 西1ホール は-15b です。例年通り、大学アイマス研の並びに連なっています。
 今回は、アイマスエキスポで完売した会報誌『CHIBAM@S』Vol.12を増刷し、準新刊として頒布します。また、昨年発行したVol.11も既刊枠で持っていきます。
 アイマスエキスポに来られなかった方、申し訳ないことに買えなかった方、ぜひこの機会にお手に取っていただければ幸いです。
 これが今年最後の対外的な活動になるかと思われます。年末もよろしくお願いします!


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