Web制作をめぐる相関図を書いてみたら登場人物が多すぎた
サイボウズWebチームの千葉です。Web制作を依頼するサイトオーナーと、Web制作会社の関係をドラマの相関図っぽくパワポで描いてみました。社内教育用につくったおまけ資料ですが公開しちゃいます。
細かい図なので画像をクリックして拡大して見てみてください。
サイボウズの場合は、サイトオーナーと制作会社だけでなく、両者の間に我々Webチームがいるのが特徴ですかね。Webサイトの制作や運営には、たくさんの方が様々な役割で関わっていることが図から伝わりますでしょうか。
ところで、ご自身のビジネスについてこういった図を書いたことはありますか?書くことで全体像を同僚に共有できたり、自分でも再認識できたり効用があります。そのあたりをもう少し深堀していきます。
あるサイトのスタッフロールを描いたら60名ほどに
1年ほど前に、サイボウズのパートナーネットワークというサイトをリニューアルするプロジェクトがありました。サイトが無事に公開され、社内告知の際にプロジェクトのスタッフロール(参加者一覧)を書いてみました。カウントしたら60名ほど。制作会社さんについては把握できてない方もおり、社内も協力者レベルの方まで含めると、もっといらっしゃるはず。多いですよね。
社数はサイボウズを除いて6社
プロジェクトに携わった社数についてはサイボウズを除いて6社ほど。制作会社3社(制作、CMS構築、サイト公開の各担当)、サーバ保守会社、CMSの保守やコンサルの会社、アクセス解析の会社です。1社にまるっとおまかせ!というより、それぞれの分野で最適な会社にお願いするスタンスです。
ちなみに社数が多いとプロジェクト運営が複雑になりがちですが、そういう時はそれぞれの会社と個別にコミュニケーションするのではなく、組織の壁を壊して一緒に話す機会を設けると進めやすかったりします。
MTGもそうですし、グループウェア上で複数社で一緒にやりとりしたり、先日書いた記事のようにZoomにみんなで繋いでモブ公開したり。
役割の種類も多い
その60数名にどんな役割があったかも書いてみます。一気にいきます。
私と一緒に企画やプロジェクト運営とコンテンツ作成を進めた部門の方々、その上司たち、ペルソナやカスタマージャーニーマップ制作のためのワークショップに参加してくれたメンバー、何度もデザインレビューや提案をしてくれた関連部門の方々。
そのほか、制作担当の範疇を超えて積極的にプロジェクトをリードしてくれた制作会社のプロデューサー、ディレクター、デザイナー、コーダー、カメラマンとスタッフ。撮影のモデルになってくれた社員たち、CMS構築のメンバーたち、CMSのアドバイザー、公開担当者、サーバ環境構築や設定の担当者、アクセス解析設定担当。まだ続きます!
コンテンツについては、ライター、コンテンツのレビュアー。他社ロゴ掲載の許可どり担当や、公式な数字としてデータを公開するにあたってその見せ方の提案や正しい数値の計算や承認についてそれぞれの担当、Webチーム内で品質管理や炎上(タスク過多)の火消しに協力してくれたメンバー。サブドメイン設定をしてくれた方も。
多いですね!全部読んでないですよねw
関係者が多いと誰がどう貢献してくれているのかを理解しあうのって難しいですよね
どうしても注目されるのはメインの方になりがちですが、目立たなくても上記はいずれも欠かせない役割の方々です。
7、8年くらい前に製品のプロモーションサイトをリニューアルしたとき話ですが、製品を説明する文章を書く担当者の方から、社内の人は読んでくれているのかな(評価されるのかな・・・)という不安の声を聞いたことがあります。実際、大量の文章をわかりやすくなるように工夫して書いて、関係者にレビューを依頼して調整するタスクは大変で、そのわりには目立ちません。
しかし、社内の状況はどうであれ、サイト訪問者はそれを読んでビジネス上の判断をするわけで重要な役割。心配な状況だなと思いました。
我々Webチームだって、サイトオーナーと制作会社の間にいる地味ポジション。関係者も我々をどう評価していいかわかりにくいかもしれません。サイト完成のめでたい社内告知の際に触れてすらもらえなかったりすることも…。ちょっと寂しい。
そして、私の上司。以前、私が注力していたUX的な分野について「千葉さん(私)のやっていることはよくわからない」とのこと!ショック…。当時は残念だったなぁ…。でも、今思えば私もぜんぜん知識不足な分野もありますし、理解したくても限界もあるのですよね。
目立たない所にも光があたってほしい。そんなとき相関図は有効なツールかも
個人的には評価がどうであれ、担当するWebサイトを良くしたい気持ちは揺らぐことはありません。もう20年以上前、学生時代にこの仕事を始めてからずっとそうです。
それでも、やはり評価があると嬉しいもの。それがモチベーションをさらに高めて、結果、貢献度も高まりますし、働いていて楽しくなります。
なので、プロジェクトの各担当のみなさんについても、担ってくれた役割がどんなものだったか、難しさや大変さがいかほどだったのか、どんな工夫を凝らしてくれたのか、どんな想いで取り組んでくださったのか、どうすごかったのかが埋もれてしまうことがないように、できるだけしっかり見て理解して、その感謝をお伝えしたいと思っています。
そのためにも、上の図のような相関図で体制の全体像を把握したり、プロジェクトが終わったらスタッフロールを書いて眺めたり、皆で共有して見るのも有効な方法だと考えています。
そうそう。完成したサイトのよいところを上げてみたりするのもおすすめです。リニューアル後にそのサイトのよいところを30か所くらい挙げた資料を作成したこともありました。
あらためてじっくりみるとたくさん工夫してくださっているんだな!と思ったものです。見えないところや理解が難しい分野もありますが、工夫してできるだけよいところを見つけ続けて、共有したりして、相関図をいいものにしていきたいです。
感謝、感謝ばかりいってると相手によっては押しつけっぽくて嫌かもしれません。どう表現するのがよいのかは私もちょっとまだ手探りですが、まずは自分から伝えてみるところからスタートしてみるのがよいのではないかと思っています。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
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