見出し画像

アレルギーの話/②寒冷蕁麻疹

蕁麻疹のひとつに、
「寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)」があるのを知っていますか?

私は自分が発症するまで知りませんでした。

気温の寒暖差より蕁麻疹が出てきてしまう、寒暖差アレルギーです。
※アレルギーと蕁麻疹の違いはありますが、専門家ではない為この違いの記載は控えさせて頂きます。

過去に私が強く症状が出た時は、
全身が腫れて呼吸困難になり病院へ運び込まれるという
大ごとになりました。

今回の「寒冷蕁麻疹」では、
●寒冷蕁麻疹とは?
●発症した時期ときっかけ
●病院に運び込まれた
●発症してからの悩み
●まとめ

をお伝えします。

⚠️ご注意⚠️
記事の内容はあくまで私の経験談です。
全ての方が当てはまるわけではなく、
ましてや私は医療関係者ではありません。
気になる症状がある場合は、専門の医療機関へご相談を!

●寒冷蕁麻疹とは?


気温の寒暖差より蕁麻疹が出てきてしまう、寒暖差アレルギーの事。

寒冷蕁麻疹とは、かゆみをともなった赤いブツブツや腫れのことで、なんらかの原因で体が急激に冷やされたときに現れます。
たとえば、寒い外気や冷房の風に当たったときや汗をかいたあとに体が冷めたとき、また冷たいものを飲んだあとなど。
症状は時間の経過とともに自然と治まることもあり、寒冷蕁麻疹だと気づいていない人も多いといわれています。

https://onl.sc/1YXWS4K
「はつ花皮ふ科クリニック」より出典(URL短縮)

また、急な環境変化により、くしゃみや鼻水、鼻詰まりといった症状も。
基本的には冷えを感じた直後〜数十分後にあらわれます。

寒冷蕁麻疹が起こる明確な理由は、まだ明らかではありません。
現状では、寒冷刺激によって、皮膚内でかゆみを招くヒスタミンが大量に分泌され蕁麻疹が生じると考えられています。
何らかのアレルギー反応に加えて、免疫反応の異常と関わりがあるのではないかと示唆されています。

https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/32568
「健達ねっと」より出典

●発症した時期ときっかけ

・高校生の頃にやった雪遊び

高校生の頃のとある日、大雪が降った事で
私は通常よりも早めに登校していました。
同じような生徒がクラス内に何人かいたので、授業が始まるまでみんなで雪遊びをすることに。

1時間後には授業出るし、外でかなり動き回れば暑くなるだろうしと、
コートのみ羽織ってマフラーと手袋は無しで外へGO。

授業開始10分前には教室へ駆け戻り、寒かったのでちょっとトイレへ。
そこで自分の顔の異変と体の違和感を覚えました。


●病院に運び込まれた

・友人と養護教諭の判断に救われる


なんだか咳が止まらず、喉も苦しい…顔も体も痒いし何か変だ。

ちょうど一緒にトイレに行っていた友人がいたため、
「顔に違和感があるから見て欲しい」とお願いしました。

すると「(顔が)真っ赤に腫れてる!保健室に行こう!!」と、
とても焦ったように言われたのです。

自分でも鏡を見た上でお願いしたので「え?そこまで?」と思いました。
しかし、他人が確認した結果ならコレはまずいかも…とじわじわ危機感が。

その後友人と保健室へ行き、養護教諭の方に事情と症状の説明。
「アレルギー反応だと思う。すぐ病院に行こう。今日は早退」と言われ、
友達に鞄や荷物を持ってきてもらう間に、
先生は担任へ、母親にすぐ連絡を取るように指示していました。

先生の車に乗り、かかりつけの病院へ向かう私たち。
その間にもヒューヒューと詰まって少しずつ息苦しくなる呼吸。

車に乗っている間、先生から「がんばって!もうすぐだよ!」と
声をかけられ続けたのが忘れられません。


・点滴で症状が落ち着いた

かかりつけの病院に到着すると、顔馴染みのスタッフ全員から
「顔の判別がつかないくらい腫れてる」と驚いた顔で見られました。
後日聞いたところ、「名前を聞いても千葉さんか疑った」と言われました。
到着する間にも、顔もどんどん腫れていたようです。

医師は養護教諭から説明を受けると、すぐに私に抗アレルギー薬の点滴を処置しました。

点滴が落ちて行くにつれ、少しずつ息苦しさがなくなってホッとしました。
この息苦しさは、全身が腫れただけでなく、
気管支も腫れていた事が原因と医師から言われました。

雪遊びなんてしなければと良かったなあとは今でも考えますが、
きっと遅かれ早かれ酷い症状は出ていたと思います。

むしろ、病院の診療時間内、かつ対応できる大人が周りにいた事。
タイミングが悪ければ手遅れになっていたかと思うとゾッとします…


・それまでに軽度な症状は出ていた

実は軽度な症状は、運び込まれる1,2ヶ月の間に出ていました。
全身の痒み。息がしにくくて咳が止まらないといった症状です。

まさしく運び込まれる時と一緒だったのですが、
症状は軽く、安静にすると数分でおさまるため気にしていませんでした。



●発症してからの悩み

・ちょっとした寒暖差でも痒みがでる

それからは寒暖差に気を付けるようになりました。

○冬は室内では暖房機器を使う
○冬の外出時は「3つの首」は絶対防寒!
(3つの首=首、手首、足首)
○室内でも激しい寒暖差になる環境を作らない
 
(お風呂上がり、布団や毛布をかけすぎない、ヒートテックに頼るなど)

を徹底しています。
その為、高校生の頃のような酷い症状が再度出た事はありません。

が、屋内だろうと屋外だろうと、頑張って対策しようとも症状は出ます。
人間ですからね。
気温の変化に対策できても、完全に防ぐ事はできません。

・かゆみ止めが手放せない

かゆみ止めはいつだって必須です。
アレルギー体質という事もあり、
病院から内服薬・外用薬の両方を処方してもらっています。



●まとめ

・寒冷蕁麻疹とは気温の寒暖差より蕁麻疹が出る寒暖差アレルギーの事
・ちょっとした寒暖差でも出てしまう
・症状が酷い場合は呼吸困難にも陥る
・完全に防ぐ事はできない

いかがだったでしょうか。

気温の寒暖差で風邪ひいたという事はよく聞きますが、
それで蕁麻疹が出るなんて思ってもみませんよね。

「もしかして?」と思った方は、
一度医療機関へ相談されると良いかもしれません。

寒い時期は特に要注意です!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!