「自由に触れると心が躍る」
細野晴臣さんの言葉だ。
とても好きな言葉だ。
「やらなきゃいけないこと」なんて、本当は、ほとんど無いんだなと常々思う。
唯一あるとしたら、自分の幸せを自分で守ること、くらいだろうか。
腑に落ちるほどにそう思えるようになってから、気づいたことは、自分が案外、家事が好きだったということだ。
お母さんだから、妻だから。
「家事、ちゃんとやらなきゃ」と思っていた時代は、やっぱり家事は「義務」であって、果たす「べき」責任の伴うものだった。
その中でも、それなりに楽しくやる工夫はしていたものの。
「奥さんらしく」しなくてもいい。
(離婚は悲しかったけど、実際、離婚したことで自動的にこの枷が外れたことの影響は、物理的にも精神的にも、大きかったと思う。)
「社会人らしく」しなくてもいい。
喫茶店を、毎日ちゃんと開かなくていい。
「お母さんらしく」しなくてもいい。
そうやって、一つずつ段階を踏みながら、一つずつ枷を外していった結果、家事は「やらなきゃいけないこと」ではなくて、自分にとって
「好きなこと」
「自分が整う、大事な作業」
なんだと、理解した。
自分がいつも居る場所を、自分にとって最大限にくつろげるように、心地よいものとなるように、自分の手で整えていく。
潔癖ではないし、神経質でも無いから、私に見えていない埃なんかもあるだろうとは思うけど。笑
自分の納得する範囲で、自分の手で、整えていく。
気持ちがいい。清々しい。
整えば整うほど、晴れやかな気持ちが増していく。
そうやって、ここ数年過ごしてきたから、自分の家が多分、世界で一番好きな場所だ。
くつろぐために、どこかに行く必要はない。
自分の家があるから。
自然豊かな場所や新しい場所の空気をたくさん吸いたくて、遠出したり、海へ出かけたり、ロードバイクを走らせたりはすることはあるものの。
やっぱり自分の家に居るときが、一番心地がいい。
自分の家が、自分の部屋が、自分にとっての一番のパワースポットだ。
自分をますます、自由にさせてやろうと思う。
本当は何が好きで、何が嫌いか、何を選びたいのか。
これからも、たくさん知りたいから、自由にさせてやろうと思う。