豊かさ
今、喫茶店のあらゆる仕組みを
ICTツールで操作できるように整えている。
これが、楽しい。とても。
「おお、これもICTツールでいける。
うおおお、こんなことも無料アプリでできる。
これも遠隔操作で、できちゃう!!」
パズルのピースを一つ一つ、探して、見つけて
ピタッと喫茶店に、嵌め込んでいく楽しさ。
例えば。
今喫茶店の大まかな掃除は、お掃除ロボットくんがやってくれている。
iPhoneのアプリでスタートボタンを押せば、例えば私がブラジルに居ようとも、喫茶店ではお掃除が始まる。
(ロボットは、名前を「相模原光太郎」という。長女が命名した。由来は、「適当」。
喫茶スタッフのあいちゃんは、孫を愛でる祖母のように「光ちゃん、光ちゃん」と可愛がっている。)
喫茶店の貸切対応には、Webカメラだけで、全て遠隔対応できるように準備を進めている。全行程の、70%は済んだ。あと少しでその仕組みは完成する。
喫茶店の玄関は、遠隔操作で解錠・施錠できるようにするため試行錯誤をしている。
数日前、業者の方にきてもらい、風が吹けば容易にガタつく古民家の引き戸に、そんなハイテクな機器、そもそも取り付けられるかどうかの見極めをしてもらった。
なんと、取り付け可能だという。
VIVA!ジャパン・テクノロジー! 興奮した。
都度都度、店主の気まぐれで変わる喫茶店のメニューは、お客さまのスマホでいつでも読み込めるように準備を進めている。
これまでは、メニューが変わるたびに紙に印刷し直して、台紙に貼り直して・・・と、しなければいけなかったけれど、その手間と無駄がなくなる。常に真新しいメニューが閲覧できるようになる。
固定メニューは、紙で印刷したものを使う。最新メニューを見たかったら、QRコードを読み込んで、スマホから見てみてくださいね。という仕組み。
これまでは避けてきた、スマホ決済、クレジット決済なんてものも、ようやっと導入した。今まで導入しなかった理由は、手続きが面倒臭かったからだ。ごめんなさい。
(でもなぜか実は、2017年からずっと、bit coinでのお支払いだけは可能なんだな。笑
友達に勧められて、「仮想通貨」という概念が当時真新しくて。
面白そうだったからノリで始めたのがきっかけだ。)
レジも、やっと!やっとー!
「Airレジ」というものを導入した。
これのおかげで、これからは、オーダー管理が全自動になる。確定申告の時も、培ったデータの移送だけでことが済む。
今回「Airレジ」を、「Airペイ」というクレジットカード決済システムと同時に導入したら、ラッキーなことにキャンペーン中とのことで、レジに使える最新のiPadを無料提供されてしまった・・・神様!ありがとう!!
(Airレジ様ありがとうございます)
あともう一つ、やってみたいアイデアとしては、
「眞栄田岬方式Webカメラ」の導入である。
なんのことかというと。
縁あって、最近よく沖縄に行くのだけど、沖縄本島の恩納村には「眞栄田岬」という、それはそれは美しい珊瑚礁の海に入ることのできる岬がある。ダイバーたちの大人気スポットだ。
風の影響を受けやすい地形で、少しでも風が吹くと波が荒れる。
そんな時、岬には「遊泳禁止」の赤旗が掲げられる。
「インストラクターが同行するなら泳いでもいいよ」くらいの、まあまあの海峡の時には、黄色旗。
「海峡最高!どなたでもどうぞ!」の時には、青旗。
どの色の旗が掲げられているのかを確認するには、眞栄田岬の運営するWebサイトをみに行く必要がある。
Webサイトには、Liveカメラで、旗がはためく様子がいつでもみられる。
今、何色の旗なのか、いつでも好きなタイミングで確認できる。
これを、喫茶店でもやろうかなって。笑
まだアイデア段階だけど、喫茶店のHPから、喫茶店の玄関の様子をWebカメラで常に見られるようにしておく。
開店してるかどうかは一目瞭然だし、靴がたくさんあるのがわかれば、「あ、混んでるからやめておこう」という判断ができる。
開いているにも関わらず、靴が皆無の時には「穴場!」
静かな喫茶店を独り占めするチャンスだとわかる。
どうぞご来店ください。
お客さんにとってもグッドだと思うし、何より、「不定期開店」の喫茶店を運営する、私たちスタッフ側が楽である。開店告知を都度都度、しなくても良くなるし、
「今日、暇だなー。喫茶店でも開けるかなー」といった具合で、ふわっと開店がしやすくなるのだ。
どうだ。
ちなみに、何台も導入しつつあるWEBカメラだが、使えなくなった古いiPhoneをライブカメラとして活用できる、「Alfred Camera 」というアプリを使っている。
なんとこれ、無料。すごい時代だ。
(広告を消すためには有料プランに入る必要があるけれど、広告全然問題ないです)
ここに挙げたアイデアは、まだ序の口。
これからいくらでも、実現可能なものが、溢れ出てくるんだと思う。
世の中的には特段、新しい考え方でもないのだろうけど、私にとっては大革命だ。
あらゆる手間を、労力を、全力で減らしにいく。
なんか、システマチックで、嫌だなと思う人もいるかもしれない。
だけど、これらの目的は全て、
「余白を生み出すため」に作られようとしている。
テクノロジーの進歩は、今後も止まることはないのだろうと思う。
人間の感性や、野生といったようなものが失われていくことが懸念されている側面もある一方で、
「いや、違うんじゃないかな」
と私は考えている。
テクノロジーが進歩したおかげで、産業革命以降の、「豊かさを獲得するために人間が費やしてきた、夥しい量の時間と労力」が、やっと回収され始めているんじゃないかなと考えている。
機械が代わりにやってくれることが増えたら、そのおかげで生まれる余剰時間で、人間は何をする?
遊んだり、くつろいだり、旅に出たり、運動したり、創作をしたり、瞑想をしたり。
感性を、野生を、取り戻していくための時間を得ていくことができる。
そういうことに、時間を使ったらいいと思う。
ちなみに私は、生まれた余力・余剰を使って、絵を描きたい。
文章が書きたい。音楽も作りたい。旅にももっともっと出たい。
喫茶店の新しいレシピを創作したい。
手焼きの美味しいスコーンを黙々と焼きたい。
時間をかけて、一杯の珈琲を淹れたい。
自分の畑を始めてみたい。果物がたくさん、勝手に育つ畑がいい。
そこでの収穫を、喫茶店のメニューに出したり、お客さんにも自由に収穫してもらえるようにまでなったら、最高。
工夫すれば、余剰は、余力は、きっと生み出せるんだと思う。
生きることの自由度は、上げられるんだと思う。
その上で、掃除がもし好きなら、ロボットに任せないで、自分の手で掃除をしたらいいし
人と直接会って話すことが好きなら、Webカメラを廃止して、対面で接客をしたらいいのだと思う。
そんなことを思いながら、一歩。
また一歩。
ゆっくりでもいいから、歩みを進める今日この頃だ。
楽しい。ワクワクする。
この先にある未来は。なんだろうな。
何はともあれ、幸せにごきげんに生きる人が、増えたらいいなと思ってる。
一緒にこれを叶えていく仲間が、増えたらいいなと思っている。
最後に余談だけど、昨日、ふとした時に、食事をしながら次女に問うてみた。
「すずさんは、心の豊かさと、物質的な豊かさ。
どちらが大切ですか?」
「心の豊かさが失われたらダメだよね」
的な、お利口な回答を、ほのかに期待していたのに。
質問に対して、間髪入れずに嬉々として応える。
「答えてしんぜよう。
ズバリ、両方とも大事です!」
爆笑した。
素直でいいわ〜😂
うん、両方とも大事だと思う。
それを素直に認めているからこそ、すこやかに心の豊かさが守られる気がするよ。
物質によって得られる喜びも、やっぱり、心の感じる喜びだしなあ。
世界は物質だらけで構成されている。
自然物だって、物質。人工物だって、物質。
人工物は、自然物から得たもので作られる創作物。
全部全部、本当は繋がっている。同じもの。
人間はそこに、隔たりを作ったり、また解かしたり、を、長い長い時間をかけて、繰り返しているに過ぎない。
その中で、喜びを感じたり、葛藤したり。
「意味などない」と思うこともありながらも、生命が躍動する営みを続けている。
私も、死ぬまで多分、いつか肉体が朽ちるまで、その営みを繰り返していくんだろう。たくさんの体感と感情を体験しながら。
いつか消えるとわかっているからこそ、少しでもたくさんの喜びを。
大好きな人たちと、体験してから、今見えているこの世界を去りたいものだ。そんなわけで、営みは続いていく。
今は、「 ICTによる余白づくり」ターン!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?