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身体がある

大好きな友人が
亡くなった。

実感が、現実感がない。
 
 
 
彼女のことを思うとき
今見ている風景のそこかしこに
彼女の気配を感じる。
 
 
ふと、さみしくて、悲しくなる瞬間がある。
でも、すぐにまた日常にもどる。
 
実感が、現実感が、ない。
 
 
 

生きていると
実はどれが現実で
どれが夢なのか
 
確かめる方法は今のところ
ないんだよな、と思う。
 

 
いつかこの世界で言うところの「死」が自分にも訪れたとして
 
目を閉じて
肉体がなくなって
 

もしも、もしもまた
意識が芽生える時が来たとして
 
そのときにはもしかしたら、
 
「あーーよく寝たっ」
 
って言って、別の世界で【目を覚ます】可能性だって、なくはない。
 
 
だけど確かに言えることは
 
今この身体は
何かしらの意識を持っていて
常に何かを感じ取っている。
 
これだけは事実で。
 
 
だからこの身体がいま、この形で
確かに何かを感じ取っているうちに
 
もっともっと
会いたい人に会いに行こう。
 
今意識を持って見ている
この世界を
 
思う存分
感知し続けよう。
 
たくさんたくさん
感じ続けたい。
 
この身体を持っているうちに
できることをしよう。
 
そう思った。
 
 
 
 
彼女が今
深く深く安らかであることを
祈ります。

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