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物はすべて無くなったけど、大切なものはすべて残った。

火事が起こってから2年半が経ったいま。

あの日、お盆に実家に帰っていた私と子供たち。
10分前に家を出たマイク。
それはすべて偶然だけど、必然だったのだなと感じます。

失った物たちの代わりに、どれほどの愛を頂いたのだろう。

あの日、
いち早く現場に駆けつけ、佇むマイクにずっと寄り添っていてくれていた先輩方。
一刻も早く火を消そうと、煙に揉まれながら必死に消火活動をしてくれていた地区消防団のお父さんたち。
行き場のない私たちを何日も居候させ、毎日ごはんを作って、勇気づけてくれた友達家族。
あの夜、着る服もない子供にパジャマと下着を届けに駆けつけてくれた友達。
燃え盛る炎と煙を見ながら、息子・娘の無事を泣きながら祈ってくれていた学校の友達。
家族分の衣類を買いに隣町まで出かけて、足りないものを常に届けてくれたご夫婦。
忙しい私に代わって、すべての物資をとりまとめてくれていた友達。
学校へ、子供たちの衣類、文房具、ランドセルに至るまで日々届け続けてくれた多くの親御さん達。
美味しい手料理を作って届けてくれた友達。
雨の日も、現場検証に私たち夫婦と共に立ち合ってくれていた友達。
買い物すらできないほぼ一文無し状態の私たちに、お見舞い、救援物資を下さった多くの方々。
猛暑の中、火災現場の片づけに来てくれた友達。
新しい住居への引っ越しを何度も手伝いに来てくれた友達。
私たちがとにかく落ち着くまではと、遠くから祈り続けてくれていた友達、そのご家族。

そして、その日から友達の家の玄関には
朝になると畑から採れたばかりの野菜がひっそりと置かれるようになった。
窓からみると、軽トラに乗った知らないおじいちゃんが坂道を降りていくのが見えた。

ありがとうございます。

今でも鮮明にあの日が思い出されます。
その度に心が温かく。涙がでそうになります。
みんなみんな、ありがとう。

今は、村営住宅での生活。
一年前に古民家を譲り受けることになりました。
すぐ住める状態ではないので、またあの頃と同じように家族で改築を続けています。

10年前と違うのは、多くの仲間たちがいるということ。
物は、全てなくなってしましたけど、
大切な家族、友達はここにいる。
それで十分。
それだけで、何度でもやり直せる。




我が家の紹介。まずはこちらから
#1 バービック家のはじまり 
https://note.com/chiakidream/n/n6ee9da3e3038

◆ちあきの夢『アースバック村』計画🌎2022年スタート!
https://note.com/chiakidream/m/m2afbaeda2b82

◆10年間のセルフビルド家づくり
https://note.com/chiakidream/m/m0cfbbc4ee236

◆家族5人で古民家改築中♪
https://note.com/chiakidream/m/mf51d7d70886e


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