アフリカを中心に世界を見ると、、、、
榎本恵さん(めいちゃん・モザンビークのいのちをつなぐ会)と8/26(水)に行うZoomトークショーの打ち合わせをして、モザンビークの歴史を学び、その独立戦争と内戦がいかに長く悲惨だったかを知った。
8/26のトークショーはめいちゃんとの第三弾で「モザンビークの内戦の記憶」というテーマだ。
めいちゃんはモザンビークのスラムで生活しながら貧困児童のための寺子屋を運営している。寺子屋マネージャーであり国民的ミュージシャンでもあるナジャの母親を大黒柱とした22人もの大家族の一員としてめいちゃんは暮らしている。その家族はモザンビークの戦争経験者だ。
めいちゃんが、ナジャの母親から聞いた戦争体験の証言をベースに、モザンビークの歴史を参加者の皆さんと共に学びたいと思う。
そして、長い戦争で深い傷を負った国で、めいちゃんがどのような活動をしているかも話してもらう。
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モザンビークは1498年にポルトガル人の探検家がはじめて訪れて以来、ポルトガルに支配され、奴隷貿易で大きな被害をこうむり、長い植民地支配で蹂躙され、抵抗したマコンデ民族の虐殺が1960年に起き、1964年には本格的に独立戦争がはじまった。
フランスやイギリスに植民地支配を受けていたアフリカ各国は、1960年前後に次々と独立を果たし、1960年は「アフリカの年」と言われたが、その頃もモザンビークは独立を果たせず凄惨な戦争が続いた。
ポルトガルで軍事クーデターによる革命が起きたことでやっと1975年に独立できたものの、わずか2年後の1977年には内戦が勃発。1992年まで続いた。
政府側FRELIMOはソ連およびキューバから支援され、反政府勢力RENAMOは南アフリカ政府から武器を手に入れていた。
この内戦によって国民の3分の1が難民になり、隣国に避難したと言われているそうだ。
実に25年間も戦時下で生きてきた人々が、近年はテロの脅威にさらされて再び不安定な暮らしを強いられている。そんな緊迫した状況のモザンビーク北部で生活し、活動を続けているめいちゃんから、8/26(水)はいろんな話を聞いていきたい。
さて、私はケニアで生活するようになってから、何かというとアフリカからの視点で世界を見るようになった。そうすると、アフリカを知る前よりもずっと、私たちの世界の歴史や、世界の様々な情勢について、深い理解が出来るようになった。
なので私はいつもそれを人にもおススメしている。
アフリカを中心に世界を見ること。そうすると、それまで常識のように思っていた様々なことがまったく違って見えてくる。
先日講演させていただいた香川県ユニセフ協会が見せてくれた資料で「世界人口の推移」というグラフがあって、これがとても興味深かった。
紀元前8,000年には世界人口は500万人で、これが西暦1年には3億人、2020年の現在では77億人もになった。
2050年には97億人、2100年には110億人という予測だそうだから、途方もなくてなんだか目が回ってくる。
そもそもが、私たち人類はアフリカ大陸で生まれ、アフリカから世界に広がっていった。私が暮らしているケニアも突き抜ける「大地溝帯」が人類発祥の地なのだそうだ。
しかし、この世界がアフリカを中心にした視点で語られることはあまりないのではないだろうか。
アフリカを知り、アフリカを中心にして世界を見てみると、私たちの世界や歴史の事実は、これまでとは違う観点で理解することが出来るようになってくる。
大航海時代、奴隷貿易、植民地主義、2つの世界大戦、冷戦。
この流れをアフリカ視点で見てみると、世界で何が起きたのか、人類がこの世界をどうしてしまったのか、その構造が見えてくる。そして、その影響が今現在の問題にも続いていることがわかる。
今後どんな生き方をしていきたいか、大切にしていきたい価値観は何なのかを考えていく上でも、世界を様々な立場から見て、公平に理解していくことが役に立つのではないかと思っている。
だから私はアフリカから発信していきたい。日本人が普段あまり触れることのない、アフリカから見た世界の見え方や、歴史、人間の生きざまや育んできた文化、地球の自然など、良いことも悪いこともストレートに伝えていきたい。
お互いに出来るだけリアルにお互いを感じられるようになっていくと、世界の仲間たちの間に、理解や友情やいたわりや思いやりも生まれてくるだろう。
アフリカに触れると、世界が広がり、楽しい。そんなポジティブな気持ちで、ぜひアフリカの様々な側面に触れてもらえると嬉しいと思う。
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