心のやわらかさ 2020.11.1
今日から11月。もうそれだけで気分が上がる。毎月1日は、時が経つ速さに少し寂しい思いもありつつ、新しい月が始まった事に対してのワクワク感もある。むずむずするんです。伝わるかな、この感覚。
いつもよりも、軽く感じる身体で家を出た。
見慣れている景色さえも何か違う気がして見える日。車窓から見えたある景色に目が留まる。川を泳いでいる鴨・・・・が揺らした水面。
起きた波の形が綺麗だとか、水が透き通っているとかそういうのではなくて。(※水はとても綺麗ではありません)
鴨が自由気ままに泳ぎ、抗うこともなく揺れる水面。起こる小さな波。水は素直で素敵だと感じた。
赤ちゃんの時は何もわからず、五感から得たものをそのまま表現していたのに、今は、蓄積された”経験”が表現するための道に”敵”として立ちはだかっている。どうにか打ち勝って出せたと思ったら、それはほんの小さな感情の欠片でしかなかった。そんなつもりじゃなかったのにな。
なんでこうなってしまっているんだろう。”経験”は敵なのだろうか。いろいろと考えた結果、【自分が傷つくのが怖い】という気持ちが経験を敵にしているのではないかと思った。
例えば、高校の入学式。初めましての子ばかりの中、なかなか自分から声を掛けられない。幼稚園、小学生の時は普通にできていたのに。今は過去の”経験”から『嫌な顔されたらどうしよう』『あの輪に入るのは迷惑かな』と考えてしまい、結果【自分が傷つく】ことを怖がっている。
嫌な思いをしたくないのは誰でもそうだと思う。私も嫌。そういえば、”経験”は危機回避能力を上げてくれる、というのを聞いたことがある気がする。では、本当にそれは自分にとっての”危機”なのだろうか・・・。
多分ここから先は、人それぞれで違う。何を大事にしているかとかで考え方も大きく変わる。
”経験”が敵になってしまっている私は、表現したいものにかけるリボンのようになってもらえるように、今一度、道に立ちはだかっている”経験”と向きあってみようと思う。