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鯉のプリンス


誰の事かは直ぐに思い浮かぶであろう

鯉のプリンス 堂林翔太外野手の事だ

中京大中京高から高卒で広島東洋カープへ入団し

今年で11年目のシーズンを迎えている

同期には今村投手がおり

当時はセンバツと甲子園で優勝投手となった二人の選手の両獲りで

ミーハードラフトと呼ばれてもおかしくないくらいのドラフトだった

堂林選手は入団当初、背番号は13番を背負いプレーされていた

カープがまだまだ弱い時代の頃

13番は躍動した

低反発球で、ボールが飛びにくい時代があったのだが

その飛ばないボールで14本のホームランを打ったのだ

将来のカープの4番候補であり

当時は誰もが彼がカープの今後を引っ張っていくと信じて疑わなかったであろうと思う

また、容姿が良く爽やかな風貌の為

入団当初から鯉のプリンスと呼ばれていた

1軍での活躍もあって

彼を応援する女性ファンは多く

その影響もあってカープは女性ファンが増えた

カープ女子という言葉の誕生である

私の友人もとにかく堂林選手が好きな友達は多く
グッズに写真を撮ったりと熱狂していた

目指しい活躍もあって、背番号は13番から7番へと変更された

当時の私は驚いた 早すぎるんじゃないのかな?

カープは背番号を大切にする球団

7番は当時カープの指揮官であった野村健二郎さんの番号で

偉大なる背番号だった

プレッシャーは凄かったと思う

そして、サードのポジョンでプレーしていた当時の堂林選手は守備面で悩まされていた

野球においてのディフェンスは時としてオフェンス能力よりも重要だと思わされる事が多々ある

アウトになるはずの打球が失策によって、出塁される
もちろんアウトカウントも増えるわけではない

投手からすると溜まったもんじゃなきですよね

そんな場面が目についた

そして、フルスイングの多い堂林選手の為に
堂林選手の三振展なるものがマツダスタジアムで開催されたのだ

これは正直可哀想だなと思った

活躍した姿の展示をすれば良いのに…

だけど堂林選手本人は
これを糧に頑張りますと、前向きだった

ただ、そこから大いに伸び悩んでしまった

心ないファンからはトレード要員だなんて言葉を言い出す人がいる始末

キャンプやオープン戦や練習試合で調子が良い

ただ、開幕すると打てない
ボール球に手を出し三振なんて嫌という程みかけた

ファームでは好成績を残す

ただ、本体では打てない

良くあるパターンかもしれない

もちろん、与えられる打席数もとても少ない

だけど、少ない打席数の中で結果を出さなければならない立場であった

サードから外野へコンバートされたりファーストに入ったり

サード堂林を見る事はなくなった

苦しかったし、逃げ出したくなる時もあったのではないだろうか?

キャンプ地に行くと堂林選手はいつも一生懸命にバットを振っていました

もちろん、全員必死です

若手の中に紛れてバットを振り続けていた

その姿を見る度に、どうしてなんだろ?
こんなに頑張っているのに中々結果が伴わない

謎の存在でした

ただ、ここ数年勝利に貢献した試合はもちろんあります!

サヨナラホームランを打った日は現地にいました

堂林選手の活躍に涙したファンは多かった

また、ビハインドの中
ヒットで繋いで勝ち切った試合もあります

ただ、数えられるくらいの試合数

ファンは両手両足では数えきれないくらいの活躍を期待してた

そして、今年の開幕戦は忘れられない試合となった

開幕スタメンに堂林選手の名前が連なっていたからだ

余り期待しないでおこう、できれば活躍はして欲しいけど…

そんな感じでした
結果は4打数ノーヒット

あーやっぱりかぁ…と少しガッカリした
それでも翌日、またスタメンに名前があがる

この日はなんと、5打数4安打!!

!!!!!


ついに、覚醒???!!

そんな期待を抱きました

そこから、スタメンを外れる日もあったけど

昨年とは比べようもないくらい試合にでてくるようになった

そして、雨が降りしきる日々の中

堂林翔太選手、サード復帰というニュースが聞こえてきた

守備位置の兼ね合いでスタメンででれない事が多かった

カープは現在サードは固定されていません


7月8日 カープは4連敗中でした
しかも、本拠地マツダスタジアムで今季未勝利
そして、この日は久々に堂林選手がサードへ戻ってきた日

昔からのファンは懐かしく、それだけで泣きそうになった人もいるかもしれません

先制されてビハインド
堂林選手のタイムリーで同点へ
その後勝ち越すも、相手へ更に逆転を許す

1点ビハインド、ワンアウト満塁

最悪犠飛でも1点入る場面

相手投手が放った3球目

ストレートを叩いた

打球はセンター方向へバックスクリーンへと向かって伸びていった

逆転満塁ホームラン

多くのファンが待ち望んでいた瞬間だったと思う

鯉のプリンスが、本拠地マツダスタジアムで躍動する

今までの事、苦しんでいた姿とか
全部思い出して泣けてきた

あの日、泣いたファンは数多くいたと思います

私もその一人

残念ながら無観客試合

だけど、多くのファンはその勇姿をどこかしらで見ていたに違いないと思います

現在堂林選手は12球団1位の打率4割を超えています
OPSも1以上

こんな日がくるとは思わなかった

もちろんまだまだ開幕したばかり

それでもこの結果は嬉しい

今年は同じチームの鈴木誠也選手とともに自主トレを開始
後輩にあたるが、日本最高峰のバッターとの時間

また、カープOBの新井さんからの助言

また、2軍時代から指導している朝山コーチが1軍へ上がった事もプラスとなっているのかもしれない

今季の堂林選手の更なる活躍を期待せずにはいられない

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