営業譲渡先にて
勤めていた会社がいきなり倒産し、営業譲渡先に行ってからの出来事
営業譲渡先に行ってからはまず、元いたサロンの片付けをするところから始まりました
譲渡先で使えそうな美容機器を運んだり、譲渡先でも引き継げるようにカルテの整理をしたり…
一番大変だったのは膨大な量の書類!
当時はスキャン取り込みして保管するなんてシステムもなく、重要書類が10年分以上もあって
全てシュレッダーで破棄する事に
あの時一生分のシュレッダーをしたと思う…
シュレッダーとお友達のようになって
あっ、この子ちょっと疲れて来てるから止まりそうだな、休ませなきゃって感覚的に分かるくらい最初のうちは書類破棄に勤しみました
元々いた場所の風景が変わるのはあっという間で
少しずつモノが減り、ゴチャゴチャと物で溢れかえっていた場所は殺風景へと変わっていきました
寂しいな…少し感傷的な気持ちになりつつも、そうは言ってられない
新サロンでまた勉強し直しの日々だ!
なんて思っていたのですが
今までしていた技術をそのままして良い
そんなスタンスのサロンでした
もちろん、新しく学んだ物もありましたが習得するのにそこまで時間はかかりませんでした
そして、いよいよ倒産後こちらに移動してきたお客様方がやってくる日々が始まりました
営業譲渡先では、もちろん前サロンの未消化分を引き継いではくれているのですが、コース内容も変わり受けれる回数がかなり減らされたりする条件で、お客様からするととてもではないが、かなり厳しい条件だった。
ただ、それが嫌なら当サロンでの施術は行いません。
そんなスタンス…
これ、納得しない方は納得しないだろうな…
前サロンでの窓口として販売していた自分に避難がきても仕方ないと覚悟もしていました
いよいよ、お客様の来店が始まりました
最初に来られたお客様は、私を見るなり泣きそうな顔をして
倒産は仕方ない、貴方は悪くないのよ
それよりも大変だったでしょ??
大丈夫だったの?と、とても心配そうに声をかけて下さいました
そして、前サロンでの自分の行動に後悔しました
会社を永続する為には利益が絶対的に必要で売り上げが上がらなければお客様の大切な場所を奪ってしまう…
私一人じゃどうしようもできなかったかもしれないけど
全力で日々頑張っていたのなら、こんな後悔の念に駆られる事もなかったであろうと思う
それ以来、もちろん結果は大事だけど
後悔しないような生き方をしなければならないと気付かされた
続々と来店される他のお客様も、ほとんどの方は優しい声をかけてくれた
お客様からは知った顔のいない人ばかりだと思ってたから、見た顔のスタッフの方がいるだけで安心しました
貴方がいるなら、場所は変わるけど何も変わらないわね
そんな言葉をいただいて、営業譲渡先に来て心底良かったと思えました
ただ、もちろんそうじゃない方もいらっしゃいました
大幅なコース変更で、お客様は不利益を感じる内容
激昂される方も少数ですがいらっしゃいました
そんな方への対応は譲渡先の店長が対応して下さいました
その時、私は何をしていたかというと
隠れて表にでないようと指示されバックヤードからでないよう待機していました
お怒りのお客様の声はそんなバックヤードへと聞こえてきます
辛い経験でした
私はなんの為にエステティシャンを志したんだろう?と、思う前に
自分はなぜこんな生き方をしてしまったんだろう?
もう今後この先同じ思いはしたくない
なぜ、そう思うかというと
元々いたサロンは成果主義で売り上げノルマは高く
近年ではだいぶ減ってきている勧誘をガンガンかけていくサロンでした
20万、30万の美容機器を購入して頂いた翌日にはもう別のメニューを勧めたりなんて日常茶飯事でした
当時の私は、営業スタンスの確立もできておらず、売り方を知らなかった
勢いや粘り強さや運で売上を立てる
そんなスタイルでした
今思えば、本当とんでもないし恐ろしい
そんな販売方法を皆していたので
そりゃ潰れるわって今だからこそ笑って言えます
そんな営業方法だったからこそ、信頼構築できていない方からすると自分は当然攻撃対象になって当然だとも思った
叱咤激励をいただきながら、新しいサロンでの業務に慣れてきました
譲渡先へ移動してきたお客様もだいぶサロンに馴染んでこられました
自分は、元いたサロンのお客様を安心して頂きたい一心のみで譲渡先へ移動しましたが
全ての方の移動処理が終わった時
自分の使命は終わったと思うようになっていきました
私はこのまま、この場所に居続けるのだろうか?
自分の進むべき道、方向性、夢や目標が見えなくなってしまったのです
じゃあどうなりたい?何したい?自問自答しても答えは出てきませんでした…
次回また続きを書いていきます😊
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