人に嫌われるのが怖くて、周りに流されてしまいます。自分の意見を言えません。どうしたら人に流されなくなりますか?
「人から嫌われるのが怖い」のが周りに流される原因だとしたら、人から嫌われる恐怖を克服する必要があります。そうすれば、結果である「周りに流されること」がなくなるでしょうから。それから、それとは別に自分の意見を言えるようにしておく必要もあります。もしも人から嫌われる恐怖を克服して、いざ自分の意見を言うときに、自分の意見を言えないのでは困りますから。自分の意見を言えるようにしておくことも、人から嫌われる恐怖を克服することも、どちらも論理性を身につけることで解決できます。
1.自分の意見を言えるようにするには
論理性を身につけると、自分の意見を言えるようになります。自分の意見に説得力が出て、自分の意見を言うことに自信がつきますから。
例えば先ほど、私は家族からLINEで「エアコンを買っていいかどうか」を聞かれました。どうやら私の妻が家電量販店におり、店員さんから「このエアコンいいですよ。お安く提供できるのは今だけですよ」と言われて買う気になっている様子。妻に対して私は次のようなことを言いました。
どうでしょう。「確かにその理由だと、今日買わなくてもいいかな」と考えると思います。説得力がありますよね。どうしてこの意見が説得力をもつのかというと論理的だから。論理構成がしっかりとしているので、聞く側にとっても理解しやすく、説得力を感じるのです。
主張を明確に示し、その主張を理由が支え、その理由を具体例が支えている。最後にもう一度結論を言って再度、主張を提示している。主張が理由や具体例で支えられている時に現れるのが論理であって、その論理は具体例などの提示によってより強固になる。主張→理由→具体例の順番によって頭に入ってきやすくなっている。
論理的に意見を言えると、自分の意見が最低限愚鈍ではないと判断できるので、意見を言うことが苦にならず、自信をもって言えるのです。
2.人から嫌われる恐怖を克服するには
人から嫌われる恐怖を克服するには、判断力を身につけることです。論理的に判断できると良いですよ。この場合の「論理的に判断」とは、「理由を重視して判断する」ということです。
例えば私は、仕事で上司と話をする時に、たとえ自分の方がいい意見をもっていると思っても「言わない方がいい」と判断したときは言いません。私の上司に話好きの人がいます。嫌味なところは特に無く、よくしゃべるし周りにも話したくなる雰囲気をつくるのですが、それだけにポロッと私が余計なことを言ってしまわないかと注意します。いくら話好きとは言え、年下の部下から反対意見を言われていい気分はしないでしょうから。下手すると嫌われてしまいます。私はその上司に対して時々反論したくなるのですが、「大して重要な話題じゃないし、わざわざ反対意見を言うのもよくないな。嫌われるリスクを取るまでもない」と考えた時は意見を言うのを控えます。
これは、論理的な意見を持つことと、実際にその論理的な意見を言うかどうかは別、ということです。論理的な判断ができるようになると、リスクを回避できるようになります。「人から嫌われる」というリスクも回避できるようになる。上記の例で言えば、意見を言うメリットとデメリットを比べて、デメリットの方が大きいと判断したんです。もしも上司との会話が大事な意思決定の場であったなら私も意見を言ったのでしょうが、そういう場合でもなかったですし。もしも意見を言えばそれが反対意見となって、もしかしたらその上司から「なんだコイツ、生意気に」と思われたかもしれないでしょうし。リスクとリターンを比較考慮して、つまり論理的に考えて「言わない」という判断をしたんです。
このように、論理性を身につけると、論理を重視して判断できるようになり、人から嫌われるリスクも回避できます。人から嫌われる恐怖も気にならなくなります。
3.まとめ
論理性を身につけると、自分の意見に自信をもてて意見を言えるようになるし、自分の判断力に自信を持てて人から嫌われる恐怖を克服することができます。もしも「人から嫌われるのが怖い」のが周りに流される原因だとしたら、これで周りに流されることがなくなるでしょう。論理性を身につけるのをお勧めします。
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