カンボジア人の特殊能力(?)
先日、下記のような記事を見つけた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171012-00531439-shincho-pol&p=2
内容は小池氏についてだが、それは今回の件とは関係ない。
面白いと思ったのは下記の部分
中東人の発言というのは、すべて“ポジショントーク”なんです。(中略)そこは彼の地ゆえの争いの多さ、一言でも失言すれば死んでしまう状況が育んだ気質です。(中略)本音ではない。そもそも彼らに本音なんてないんです。日本人の感覚からすれば理解しがたいかもしれませんが……
自分は日本とカンボジア以外のことは何かを言えるほど知らないのだが、上記引用部に関してはカンボジアも一緒。中東だけではなく、アジアの気質なのではないだろうか。
カンボジアの上下関係
カンボジアでは、上下関係が非常に厳しい。もし、カンボジア人と一緒に仕事したことがあるなら、彼らが自分より立場が上の人間と(電話などで)話す際に、すーっと「はい、はい」しか言っていないのを聞いたことがあるかもしれない。
立場が上の人間には、「はい」以外のことを言ってはいけないのだ。自分がびっくりしたのは、相槌で「なるほど」とすら言ってはいけないというのだ。
なので、用件を伝えた後は、相手の話が終わるまでひたすら「はい、はい」としか言う事ができないという。
これでは、自分の考えなどはあったところで、伝えることができないのだから、考えることもしなくなってしまうだろう。
求められるもの
しかし、たまには意見を求められることもある。
そんな時は、大抵質問者は期待する答えを持っており、聞かれた方はその答えを当てなければならないのだ。さもなければ、不興を買ってしまい、後で後悔することになってしまうからだ。
なので、カンボジア人は空気を読む力が異常に発達している。
特に地頭がいい人は空気をパッと読んで、程のいい回答をすることができる。実際にできるかどうかは置いておいて。
この空気を読む力は非常に厄介だ。日本人的な感覚のまま話していると「アレ?コイツわかってるな?カンボジア人だから分からせるのに苦労すると思ってたのに」と思ってしまうことがある。
そして実際にさせてみると全然できない、なんてことも日常茶飯事だ。
なぜなら、彼らはその場しのぎで質問者の欲しがっている事を言っているにすぎないのだから。
なので、本当にできるかどうかは、きちんとプランニングをさせて見るといい。現実的なプランを細かく詰めて行くと「やっぱり無理だね」となることの方が多い。
この手間をかけなければ、いつまで経ってもスタッフは成長しないし、仕事もすぐに行き詰まってしまうだろう。