1/11 VTSに参加してきた
先の土曜日、九段下にて行われた中尾先生の《ビジネスパーソンのための絵画鑑賞》に参加させていただいた。
VTSは本などで学び、カンボジアにて試行錯誤しながら試した経験は豊富だが、自分自身の参加となると実はこれが初めてだった。
題材は下記の三点
簡単なVTSについての説明をはじめに。詳しいことは中尾先生のブログに詳しいので割愛。
VTSとVTCは違う
・MOMAで開発されたのはVTC (Visual Thinking Curriculum)だが、登録商標になっているのでVTCという言葉を使えない
・VTSは基本的に小学生向けで三つの質問だけしかしてはならない。
・この絵の中で、どんなことがおこっていますか?
・あなたは、何を見てそう言っているのですか?
・もっと発見はありますか?
ACOPはVTCをベースに京都造形大学が提唱している鑑賞法
自分や他の方が言っているVTSは、わりとACOPに近いかなと。
VTSでは絵画や作者の情報は一切与えないことで、先入観を無くし考える力を引き出そうというもので低年齢の生徒向けの教育としては素晴らしい方法だけど、それだと絵画鑑賞の楽しみとしてはやはり不十分というか知的満足感は得づらい。
自分の最初の印象と実際の情報を照らし合わせて、そこからさらに見えてくるものもあるはずだ。
なので「絵画鑑賞法」としては、やはりACOP型に落ち着くのが道理かと思う。
対話型は楽しい
対話型といってもディスカッションではなく、お互いに感じたことを言ってファシリテーターがまとめるといった感じ。
やはり人の意見を聞くというのは、考えを刺激するのでとても楽しい。
最後に他の参加者の数名の方と話をさせてもらったが、実際に会社でデザイナーたちとVTSをやってらっしゃる方もおり、ビジネスへの効果を感じているとのこと。
アート思考が一過性の流行ではなく、自然に広まると良いな。