観察脳の鍛え方。 [ はじめに ] - 10/8 update
私が以前、カンボジアでアートを教えていたこと、試行錯誤してきたことはこれまでにもずいぶん書いてきたが、実際にどのようなカリキュラムであったかを具体例を挙げて紹介するシリーズを書いていこうと思う。
このカリキュラムは、単なる情操教育としての美術教育というだけではなく、思考の基礎的な力である観察力の向上を目的としている。
昨今はアート思考やデザイン思考、クリティカル思考などの思考法が数多くあるが、それらすべての思考法の土台となるのが観察力である。
そのため、カリキュラムはカンボジアの美術教育を受けたことのない成人を対象として作成した内容ではあるが、日本においても美術を専門的に教わったことのない人には十分に有効であろうと思われる。
本当は日本にてワークショップを試してみたかったのだが、なんせ未だ日本はコロナ下なので、そのようなチャンスに恵まれなかったため、ならば他の方に共有して試してもらいたい、というのが主旨である。
カリキュラム一覧
一部のカリキュラムではVTS(対話型美術鑑賞)を併用することも前提としているので、途中でVTSと連動した内容も出てくることもご承知いただきたい。
ちなみに時間配分だが、一項目につき 90分*2コマ(内40分程度をVTS)でできる内容になっているが、人によっては収まりきらない場合もあるかもしれないのをご了承いただければと思う。
カリキュラムの利用に関して
基本的にこのカリキュラムはフリーなので、部分的にでも活用できるかしょがあれば、ご自由に使って構いません。
また、もし、このカリキュラムを実践しようと思うグループなどがあれば、お声をかけていただければ無償でお手伝いしますので、お気軽に。