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漫画: リウーを待ちながら
日本の富士山麓にある架空の街を舞台にした、ある伝染病によるパンデミックによる群衆パニックを描いた漫画。
2017年の作品だが、今日のコロナ騒動を先見したかのようなリアルさがある。
富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。
絵柄は素朴な感じながら臨場感が非常に出ており、非常に読みやすい。
話の長さも三巻というちょうどいい感じで綺麗に纏まっているので、読後感も良かった。
作中の横走市はロックダウン(封鎖)されてしまうのだが、そこで起こる差別などのいくつかは現に起こったことを知っているので、非常にリアル感をもって読者に迫る。