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バスク風パプリカの美味しい食べ方、ピペラード

パプリカは日本でもヨーロッパでも1年中手に入る野菜ですが、夏は特に美味しいですね。マリネやピクルスにしても良いけれど、最近気に入っている食べ方がこのピペラード(Piperade)です。フランスとスペインにまたがるバスク地方の料理です。

材料はパプリカ、玉ねぎ、トマト(缶)、オリーブオイル、にんにく、唐辛子、味付けは塩と胡椒、砂糖だけです。ハーブ類はお好みで、煮るときにローリエやタイムを入れても良いです。
唐辛子はカイエンペッパーでも良いですが、よりバスクっぽくしたければエスプレット(Piment d'espelette)を使います。バスク地方特産の唐辛子で、香りが良く、辛味はマイルドです。

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ブリュッセルのスーパーマーケットRobで入手したエスプレット(Piment d'espelette)。約10ユーロ/50g。

ピペラードを教えてくれたのは、珍しい料理が好きな私の両親でした。フランスの日本人向け情報誌Ovniで料理のコラムを連載している佐藤真さんの著書「パリっ子の食卓」で紹介されていて、作ってみたらとても美味しかったとのこと。私も早速、フランスのレシピサイトで”Piperade”を調べました。いくつもあるレシピを見比べてみると、どれも基本の材料はだいたい同じで、割合はそれぞれ異なっていました。各家庭に「我が家のピペラード」があるみたいです。ということで、私が作る我が家のピペラードの作り方はこちらです。

ピペラードの作り方

<材料(作りやすい量)>
パプリカ           2個
玉ねぎ     小1個(100gくらい)
トマト缶    200g(生トマトでもOK)
オリーブオイル 大さじ2
にんにく    1かけ
ローリエ    1枚
エスプレット  好きなだけ(無ければカイエンペッパーなど別の唐辛子)
砂糖      ひとつまみ
塩       適量
胡椒      適量

1. フライパンにオリーブオイル、半分に切ったにんにく、みじん切りにした玉ねぎを入れ火にかける。中火~強火で玉ねぎがしんなりするまで炒める。

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2. 適当な大きさにカットしたパプリカを加え、更に炒める。パプリカのハリが無くなってしんなりするまで。

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パプリカは好きな大きさで。

3. トマト缶、ローリエ、塩、砂糖、エスプレット(唐辛子)、胡椒を加え、軽く混ぜる。蓋をして中火で15分加熱する。

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4. 蓋を外し、中火~強火で2~3分加熱して水分を飛ばす。味を見て、足りなければ塩やエスプレットを足す。

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パプリカがとろとろに柔らかくなり、トマトの水分が飛んでいればOKです。

できあがり

シンプルな材料で簡単なのに、とにかく美味しいピペラード。初めて食べた時は「パプリカってこんなに美味しかったんだ」と驚きました。そのまま副菜やおつまみとして食べても良いし、お肉のソースにも合います。

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チキンソテーのソースとして。お肉のソースにする時は少しだけ塩多めにすると良いですね。

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オムレツにかけても絶品です。バスク地方では、オムレツと焼いた生ハムと一緒に食べるのが定番だそうです。こちらの写真は私の一人の時の簡単ランチなので、オムレツはご飯入りで形も適当。
ご飯入りオムレツの作り方はこんな感じです。

ご飯入りオムレツ
といた卵1個分に、ごはん軽く1杯(120gくらい)、塩、胡椒を加えて良く混ぜる。オリーブオイルを熱したフライパンに流し入れ、オムレツ型に成形する。

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夜のサンセバスチャンのビーチ。
スペイン・バスク地方のサンセバスチャンで、雨の中バル巡りをしたのは昨年の11月。ところどころ暴風雨すぎて笑えるくらいでしたが、軒下で立ち飲みしながら雨宿りしたり…今となっては良い思い出です。その時はフランス側のバスク地方は素通りしてボルドーに行ってしまったので、次に行くときはフランス側もゆっくり見てみたい。また、気兼ねなく旅行できる日が戻って来ることを願っています。

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