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myマグネット⑥ア•コルーニャに魅せられて inスペイン

マドリッドがスペインのヘソだったら、ア•コルーニャは西の端にある。すぐ下にはポルトガルがあって、ここまでやって来るとスペインだけどスペインじゃないような場所だ。地中海に面している海は歩きやすい細かくてサラサラな砂浜が多いけれど、大西洋の北に来てみると海辺は小石やら岩でゴツゴツしていることがわかった。日本海に行くと、気持ちがシャッキリしたり研ぎ澄まされるような感覚になったことはないだろうか?ア•コルーニャの海もそんな感じだと思う。
石だらけの海岸にいると、水着を着たおばあちゃまがツカツカとすごいスピードで夫と子どもに近づいてくる。何か怒られるんだろうか?私は遠くからその光景を眺めていたが、おばあちゃまが子どもの目の前で手のひらを広げているのが見えた。しばらくするとおばあちゃまはまた1人歩き出した。「おばあちゃんからきれいな石をたくさんもらったよ」と子どもが駆け寄ってきて教えてくれた。どうやらたくさん綺麗な石を拾ったものの、捨てるに捨てられずうちの子にくれたようだ。水着を着ているのに腕には革のバンドの腕時計をしていたそうな。カッコ良すぎる!

左のマグネットの写真は、朝ごはんを食べに行ったカフェで撮ったもの。開店前にはもう列ができていたけど、雰囲気だけじゃなくて食事もとても美味しかった。個人的に嬉しかったのは、チャイティーが何種類もあったこと。空きっ腹にコーヒーを飲むとお腹が痛くなることがあるので朝はお茶を飲むことが多いけれど、チャイティーを頼んで「どれがいい?」と聞かれたのは後にも先にもこのカフェだけだ。

お皿も素敵!

曇りだったり雨に降られることもあるけど、それはそれで風情があって様になってしまうし、キラキラしたスペインとはまた違った雰囲気だから、スペインは本当に大きな国なのだと思う。
ア•コルーニャにはヘラクレスの塔、科学博物館や街中にはピカソが幼少期に住んでいた家もある。一つの目的地で海と博物館の両方に行けると子どもはやっぱり満足するし、私はピカソの家に行くことができたし、ヘラクレスの塔はちょっと階段がキツいけれど、登ってしまえば目の前に広がる海に圧倒されて足のダルさなんて忘れてしまう。海だけじゃなくて行くところが沢山ある。再び行くことはたぶんないだろうけど、ア•コルーニャの洗練された雰囲気は何だか頭にずっと残っている。

ピカソの家のテラスからの眺め
こちらもピカソの家。
古い鞄がたくさん積んであるのが素敵すぎる
ヘラクレスの塔から眺める北大西洋!