りそうのし
オーストラリアに移住してきて13年目。日本人美容師夫婦と8、7、2歳の男の子のママことモンブランです。
【文明病】
肥満・不眠・アレルギー・ストレス・疲労感・焦りなど。
母になる前の私は楽しかったら、自分が良ければ、という安易な【人生は太く短くていい】と思っていた。
しかし、子供を持ち、子供に現れる色々な症状。
虫歯だったり、アトピーだったり、アレルギーだったり。
多分、日本にいると歯医者、皮膚科、アレルギー科にに行っていたと思います。そしてそこで処置や処方をしてもらったりして、とりあえず、表面的には治り満足していたと思います。
しかし、ここオーストラリアでは英語も自分が思っている半分くらいしか伝えられず、専門家医に見てもらうのに時間がかかったり、歯は保険が効かないので、高額だったりと気軽に病院に行くことができませんでした。
すると、自分なりの原因、改善方法を見つけたり、勉強したりする。
今まで、肌は腸が原因というのは、本や人から聞いたことがある。
他にも食生活がすべてだとか、睡眠に勝る薬はないとか個々では知っていたが、まさかすべてが繋がっているとは…
私たちの体を蝕んでいるのは、文明病だったんだ。
そして、なぜ私がここまで健康にこだわるか?
それは、タイトルでも書いたように、私には理想の死がある。
私は10歳の時から鼻血が出ると止まらなかった。1時間はざらに出るし、どのくらい出たのか測ったことはないがよく聞かれるのは牛乳パックでいうのどのくらい?1パックあるかないか…と母が答えていたのを覚えている。
色んな病院で検査をするが、原因はいつも不明。
そして、15歳の時鼻血で入院。その時は、1日で救急車に2回乗った。
何か月入院したのだろうか?2~3か月?それとも半年?
入院中に敗血症と言って血液の中にウイルス?細菌が入って高熱をだし、意識を失った。
そして、また、検査に明け暮れる日々が続いた。
か細い腕は注射針のあとだらけ。
青あざと止血したあとのテープがまだ残っている腕。
針を刺すために血管を探すのに腕を縛ると、血管が逃げると言われた。
そして、原因が分かった。
ボンヴィルブランド症(血小板αが働かない)
当時は原因が分かっても治療の方法がなかった。私はこの病気と診断され、この病気は治らない難病指定されていた。
私は保険証の他に難病指定カードと言う「出血がでたら、病院代は無料」というカードを持っていた。
このカードをもらったのは、15歳。このカードの有効期限は20歳まで。
私は無事退院し、18歳で高校を卒業し、その後美容学校へ進学。18歳から大阪で一人暮らしをした。
私にとってこのカードはお守りだったにちがいない。
このカードさえあれば、もし、出血をしたとしても助けてくれる。そう幼心に思っていた。
お守りはもっているだけで、効果を発揮する。
私は、それ以降、出血で病院を訪れたことはなかった。
原因がわかったとしても、治療法や対処法がみつからなければ何も変わらない。
普段の生活ができるありがたみを私は知っている。
理想の人、理想の体型、理想の家庭、理想の人生、理想の自分、大なり小なり人として生まれたからには、持っているはず。
最後に理想の死を…
それは、
眠るようにコロっと死にたい。
誰かのために生かされたり、チューブを繋がれたり、針を刺されまくったりしたくない。
私はもう一生分のチューブを繋がれたし、針も刺された。
だから、私は健康にしがみつく。
規則正しい生活、十分な睡眠、自然に触れあい、時間と心に余裕を持ち、自炊、発酵食品、適度な運動。
私は長く生きるために、健康でいたのではない。
私は理想の死に近づくために健康でいたい。
しかしながら、理想の物を手に入れるのは、難しい。
美味しそうなカップラーメンがある…
その、欲望と理想の現実の中で今日も生きている。
生きるって楽しい。