理想の組織図
グループワーク、複数人が協力してゴールを達成するとき、必要となってくるのは組織である。理想の組織とは何なのか考えてみる。
私が大事にしたいキーワードは以下の3つである。
〈Design×非日常×幸せ〉
それぞれ詳しく見ていく。
Designについて
まずDesignについてだが、デザイン思考を大事にしていきたい。
・デザイン思考とは何か?
デザイン思考とは不明確な問題を調査し、情報を取得し、知識を分析し、設計や計画の分野でソリューションを選定するための方法およびプロセスを指す。(IBM Dsign Thinkingより)
実際どんなプロセスなのか。段階ごとに思考していく。
1.問題のコアを見極める
通常の問題解決プロセスにおいては、その解決方法に重点が置かれます。しかしながら、デザイン思考的プロセスでは、その問題自体が本当に取り組むべき問題であるかどうかを一度じっくりと考え、最も解決するべき問題を見極める事から始まります。
本当にそれは必要なのか。その問題に取り組む必要があるのか。よく考えること。
2.出来るだけ多くの解決策を考えてみる
たとえ問題に対する解決策が容易に見つかると思われる時にも出来るだけ多くのアイディアを出してみる。それにより今までには考えつかなかったチャンスが見えてくる場合もある。いわゆるブレインスーミング。
3. 幾つかのアイディアを選び、研ぎすます
一つ前のプロセスで出たアイディアの中でも、新しい機会を与えてくれそうなものを選び、より改善する。その際には既存の概念に捕われすぎないようにする事。そして、それらのアイディアをテストしてみてより精度をアップさせる。この時、情報収拾を怠らないこと。情報を集めた分だけ、その意思決定を鋭く、効果的な解決策につながる。
4. 最終的なアイディアに絞り込む
最初に与えられた問題を解決し、それに加え、全く新しいチャンスを与えてくれる最終的なアイディアを採用する。決断は難しいが、これだ!と決めて取りかかることが前進する時に必要となる。
5. ビジュアルデザインに落としこむ
全てのアイディアが決まったら、ここで初めて視覚的なデザインやプロトタイプ作成を開始する。できるだけリアリティーの高いものを作る。リアリティーが高いほど、周りの人の共感を高め、協力を募りやすくさせる。何より自身の自信の糧となる。
6. 実行してみよう!
今までのプロセスで決定した事柄を元に実行あるのみ。
PDCAを回すのだ。
またここでは説明を省くが、デザイン思考とともに大事にしたいのはシステム思考である。システムの中心にあるものを見つめ、プロセスを最適化させること。効率的な動きをしているのか、反省を繰り返すこと。そうすることで思いもよらない視点を得ることができる。
非日常について
私自身新しいものに触れることが大好きである。常に世の中の新しいものに触れ、驚きを味わい、純粋に感動することを忘れたくない。どうしてもルーティンワークをこなしていくと1日1日に慣れてしまい、素晴らしい情景も当たり前な風景へと感覚が鈍化していく。
そのためにも今ある世界を視覚的に味わうだけでなく、香り、その肌感、振動や音など全身を研ぎ澄ませ五感で味わうことを忘れたくない。
これと同時にリフレーミングをすることで別の角度や視点を忘れずに思考することが可能になる。
また、自分が見ている世界が全てではないということを忘れずに、他者の意見をよく聞き、自分が氷山の一角しか見ていないということを留めていることが重要だ。
幸せについて
もっとも大事にしたいテーマである。
人は何のために生きているのか。快楽を追い求めて生きている。幸せを追い求めて生きていると私は解釈している。
組織の中でも幸せは忘れてはいけない概念だと感じる。
経営学の父、ピーター・ドラッカーも述べている。
組織の目的は人を幸せにすることである。
(経営学の父、ピーター・ドラッカー)
そもそも、社会や組織は「人が助け合い、幸せになる」ために生まれたもので組織の経営に関わるものは「幸せ」について最大の関心を持つべきなのだ。
日本は高度経済成長期を機に凄まじい成長を遂げ、これ以上成長を追い求める必要がなくなっても尚、ただひたすらに働き続ける。幸せのために働いているつもりが、何のために働いているのか見えなくなってしまう人が多い。幸せの国、ブータンやデンマークはどうだろう。特に経済的な成熟度は低いかもしれないが幸せを感じている。どちらがいいか。比較するものでもないが、自分自身を見つめ直す時間を持つ余裕や、自身を見つめ直す習慣を持ち続けることは重要だと感じる。
同時にフロー体験も重要視したい。
⦅フロー体験について⦆
フロー体験。無我の境地、ゾーン、ピークエクスペリエンスなど。
集中力が極限まで高まり、他の思考や感情、周囲の情景や音などが消えて、感覚が研ぎ澄まされる。「今の活動に完全に没頭している特殊な意識状態」のことである。
(チクセントミハイ博士、ハンガリー出身の米国心理学者)
どんな状態の時にフロー状態に入るのか。ステップごとに述べる。
1.ワーク
自分のスキルに対し適度に難しい
2.自分自身
完全に統制できている感覚がある
3.チーム
成果への迅速なフィードバックがある
4.環境
集中を妨げる外乱が遮断されている
先のは個人間のフローであるが、チームにおけるフロー状態も重要視する。グループで大事にしたいフロー体験は以下の5つ。
1.適切な目標:明確だが多様な解釈を生む自由度の高い目標
2.深い傾聴:自分が聞き取った事に対し純粋に反応する
3.自主性:柔軟性を持ちながらも自分が全てを管理している感覚を持つ
4.適度な親密さ:馴れ合いにならない程度の親密さを持ち、文化を共有する。
5.失敗のリスクを共有:失敗へのリスクや今日j俯瞰を推進力として利用する。
幸福とは?
マーティン・セリグマン博士によれば、人生の幸福を最大化する3つの生き方が存在するという。
Pleasure:喜びの追求
美味しいものを食べる、面白いショーを見る、自分の欲しいものを手にいれるなど。
Engagement:夢中の追求
時を忘れてゲームで遊ぶ、動画作業に没頭している、競技で信じられない力が出るなど。
Meaning:子供達のために何かをする、世界の貧困と戦う、動物や自然を守るなど
ここで長期にわたる幸福度の高い幸せとは人生に意味をもたらす事だということかもしれない。
意味のある人生とは「自分より大きなものに何かを捧げること」。そのために自分自身の最も高い強みを知ること、使うことかもしれない。
いかに意味のある人生について述べているものを挙げる。
辛いな、辞めたいな。朝起きるのも億劫になる経験もあるだろう。殆どの問題は人間関係の問題からくる。そんな経験を「人間関係を学ぶ、自己成長の機会」と捉えることから始めると幸せを味わえるかもしれない。
私たちの脳は他社との共生することを大きく志向している。
人間の脳は本能的に「他社を利する行動」を志向するように作られている。
「脳科学からみた祈り」中島信子著より
なぜいつも遠くばかりいこうとするのか?
見よ、良きものは身近にあるのを。
ただ幸福の掴み方を学べば良いのだ。
幸福はいつも目の前にあるのだ。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
大事にすべきこと
・深い幸せは「意味のある人生」から生まれること
意味のある人生とは「自分を超えた何か」に貢献すること
・人は「他人と共感し、助け合う仕組み」を持っていること
他人を幸せにする事が、あなた自身の幸せとなること
以上〈Design×非日常×幸せ〉についてでした。
幸せのボリュームが多いがそれだけ重要な位置付けだという事。
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