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あなたの休日を彩る!美術館巡りのススメ

「美術館?なんだか敷居が高くてあまり行かないなぁ」という人は多いのではないでしょうか。

私は、絵の勉強をしたことがあるわけでも芸術関係の仕事をしているわけでもありません。静かで厳かに佇んでいる美術館という存在が子どものころから好きで、社会人になってからは都内近郊の美術館へよく足を運ぶようになりました。

作品を観ること以外にも、美術館にはたくさんの魅力が詰まっています。皆さんにもっと美術館を身近に感じてほしいと思い、私なりの美術館の楽しみ方をご紹介します。

展示品だけじゃない!歴史や地理の勉強にも

展覧会では、作家と時代の年表がセットで展示されていることが多く、時代背景がわかりやすくなっています。

例えば、スペイン人画家ピカソの代表作に「老いたギター弾き」があります。全体的に青みがかった暗いトーンは悲観的に見え、当時画材を揃えるのもままならないくらい生活が苦しかったピカソの状況と一致しています。

また、同人が描いた「ゲルニカ」は、スペイン内戦中の作品で、ドイツ軍がゲルニカという土地を空爆したことに対するピカソの反戦メッセージが込められていると言われています。

内戦や飢饉のような大多数に影響を及ぼすものから、結婚や子どもの誕生、大切な人との死別など個人的なライフイベントまで、作者の画風がガラッと変わるきっかけになります。作品の背景ではどんなことが起きていたのか、作者の心情についても考えてみると面白いと思います。

一方、ヨーロッパ出身の画家などは定期的に拠点を移すこともあり、そういった場合、いつどこで制作していたかがわかるように、大きな地図で移動経路の解説がされています。

例えば、フランス人画家のドービニーは池や川など身近な自然をテーマとした作品を多く残しましたが、自らの船をアトリエとして使用し、各地を旅しながら美しい水辺の風景を描いたと言われています。作品の近くに大きな地図で解説があれば、どのようなルートで作家が移動し、そこがどんな場所かイメージしやすいですね。

作者が残した絵を通して、自分もその時代のその場所にいるような気分になります。それまで耳にしたことのない地名や行ったことのない国にも興味を持つようになるので、知見が広がりますし、次の海外旅行の候補地にするのも良さそうです。

建物の外にもワクワクが広がっている

外観・内観ともにこだわりが見られる美術館は、日本国内にもたくさんあります。

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こちらの写真は千葉県にあるホキ美術館です。建物の上にさらに建物が乗っかっているように見えますが、いったいどうやって建てられたのか不思議でずっと見入ってしまいますね。思わずいろいろな角度から見てみたくなる外観です。

展示室は静かで空調の効いた室内だけではありません。神奈川県箱根町にある彫刻の森美術館のような、野外美術館と呼ばれるような場所もあります。建物の中に飾っておくのがもったいないと言わんばかりの大きくて面白い展示物が屋外に設置されています

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上の写真は、約5メートルもの大きさの「ミス・ブラック・パワー」(ニキ・ド・サン・ファール)という作品です。絵画と違って、触ったり写真を撮ったりしてもよい作品もありますので、ぜひ近くで堪能してみましょう。

また、美術館によりけりですが、敷地内に庭園や広場が併設されていることもあります。緑あふれるお庭でマイナスイオンを浴びたり、お弁当を持ってピクニックしたりするのも楽しそうでいいですね!

ここでしか食べられないコラボメニュー

私にとって鑑賞後の楽しみと言えば、美術館併設のレストランやカフェに立ち寄ることです。普段はなかなか来られないうえに、企画展の期間中はアーティストや作品にちなんだコラボメニューが食べられることもあるんです!

東京都千代田区にある三菱一号館美術館にて「コンスタブル展」(会期:令和3年2月19日~令和3年5月30日)が開催されていたときのタイアップランチはこのような感じでした。

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イギリス人画家であるコンスタブルが描いた作品をモチーフにした前菜と、

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イギリスの伝統料理サンデーローストをいただきました。

味はもちろんのこと、目で見て楽しめるのもコラボメニューをおすすめするひとつの理由です。レストランやカフェでゆっくりしながら、余韻に浸るのもいいかもしれません。

ぜひ休日の過ごし方の候補に!

美術館は、アートに詳しくなくても誰でも気軽に楽しめる場所です。

ひとりでじっくり作品と向き合うもよし、友人とわいわい感想を言いあうのもよし。美しい展示品を観たり、おいしいものを食べたりする時間は、きっと心の栄養になると思います。

次の休日は、お散歩がてら美術館を訪ねてみてはいかがでしょう?


最後までお読みいただきありがとうございました。

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