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シャルル・ヴァグネル「簡素な生き方」

暮らし・仕事・人付き合い等について、虚栄と本質の仕分けをしている。
見せびらかすための家。
着飾ることだけに夢中の女。
金儲けのための仕事。

19世紀末に書かれた本とは思えない。
21世紀の現代を嘆く本と言われてもまったく違和感がない。

この本における「簡素」の意味は深く広い。
人に命令するとき、いざとなったら自分で行う準備ができていることも、「簡素」に含まれる。
人に犠牲を強いるとき、自身も同じ犠牲を受け入れていることも「簡素」。
脅したり”ニンジン”をぶら下げたりしない。
「簡素」な振る舞いに人は自然とひきつけられる。

こういう価値観が増えると、気持ちのよい社会になる。
全てのボンボン、成り金、港区女子が読めばよいと思う。

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