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エドヴァルド・ムンク(芸術の世界 最終レポート)

One Driveのドキュメントを整理していたら、昨年の芸術の歴史を学ぶ授業の最終レポートが出てきて、短い時間でさっと書いたレポートながらも自分と結びつけていい感じに書けている、と感じたので、載せてみる。

こっちに載せて、One Driveからファイルを消したいのが本音だけど。

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私は「エドヴァルド・ムンク」に興味があります。彼は20世紀のノルウェー出身の画家で、比較的近代の芸術家です。ノルウェーでは国民的画家だそうです。

彼の代表作と言えば「叫び」。この絵画が描かれた背景を詳しく知らないながらも、彼が何かに対する恐れやつらさを表現していると感じて、人間社会という不完全なこの世に嫌気がさしている私は、恐れ多いですが、親近感を抱きました。
調べてみると、ムンクは「アルコール依存症」「死」「孤独」というようなネガティブなイメージを持つ画家だそうです。授業を通じて、ネガティブなものをモチーフにする画家がたくさんいることを学びましたが、今回はムンクについて、この作品から感じたこととそれを自分の感情や現代社会に結び付けて書いてみます。

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この作品は人間の不安が極限に達した一瞬を描いたもので、絵の中の人物は、叫んでいるのではなく、「大地を貫く叫び」に耳をふさいでいるそうです。(2007年みすず書房「ムンク伝」より)
コロナで今後どうなるか全く読めず、誰が悪いわけでもないこの状況で、人々は度合いの差はあれども、みな苦しんでいます。私たち大学1年生は、せっかく大学に入学できたのに、一度もキャンパスで授業を受けられないまま1年間が終わります。
なにも誰も責められませんし、多くの1年生は「大学生活を返せ」と感じています。ルールに縛られ、外出もろくにできない。コロナが発する叫び(=コロナが生んでいるこの状況)に人々は参っています。この絵画は、そういった「自分ではどうすることもできないもの」への悲痛な想いも表現していると感じたので、そんな点で現在社会に通じるものがあるな、と感じました。

また、この絵画は、背景や人がゆがんでいて、オレンジ色を基調とした明るい色づかいではあるものの、どこか不気味な雰囲気をまとっています。敢えて、写真のようにそのままを描写するのではなく、自分の感情と併せて絵画として表現する。写真のようなリアリティを持つ絵画に対してはそれを描ける技術に惹かれますが、感情を絵で表現している絵画は人によって受け取るものも異なりますし、それを描いた画家の内面が見られる気がして、絵画としての深さをより感じます。

彼は耳を閉じています。私ももう何もかもから逃げたくなって耳も目も閉じるときがあります。まわりからしっかりしろよ、と責められている気がしてどうしようもなくなるんです。そういう時に、世界中で知られている(≒共感を得ている)この絵画をみることで自分は別におかしくないぞ、と、そんな時もあるぞと思えるのです。なにもかもから逃げたくなることは変なことではない、と自分を慰めてくれる作品です。

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最近改めてアウトプットの必要性を感じているので、またぽつぽつ書きはじめようと思う。

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