”📕ゆるりと読書解釈”戦略プロフェッショナル

いい戦略は、お父さんが家に帰って、夕食を食べながら子供に説明しても分かってもらえるくらい、シンプルである。

戦略プロフェッショナル

この本、めちゃくちゃ評判がいいんですよね。私としては結構ページ数あるなと感じましたけど。
小説っぽくなっていて、作者の体験の一部が黒岩という主人公に置き換えられている感じです。まとめページもあって、読みやすかったです。

決定版 戦略プロフェッショナル 戦略独創経営を拓く

この本について

題名：戦略プロフェッショナル
著者：三枝匡
内容：経営に対する実践的な教科書のような本。
著者は不振事業の再生を約50年間、その難業に取り組み続けてきた方で、
常に現場で「戦略」と「論理に支えられた腕力」を磨き続け、日本企業の再生手法を編み出すことに尽くしてきた。
実際の経験を織り交ぜながらV自回復経営についての戦略がまとめられている。

今回も勉強になったなぁと思った箇所のみ、つまみ読んでみました。

１.リーダーは戦略ストーリーをみんなにシンプルに伝える

リーダーには、部下に思わず心を揺さぶられるような戦略ストーリーを伝える役割がある。現状に対する責任、役割を理解してもらい、自分で動いてもらうためだ。

２.まず目標を決める

目標を決めて、「現状」と「目標」のにはどの程度の差があるのか考える。
端的に解決するべき課題と、長期的に解決するべき課題に分けて箇条書きにしていく。

３.社長の意思がコロコロ変わっていてはプランニングがアホらしくなってくる

前の会社がこうだったなぁ。。。
コロコロ方針な変わっていたら、せっかくやったのに！！！意味ない！！という怒りが込み上げてくる。でも自分は雇われの身なので仕方がない。
次第に、みんなズルくなって顔色を伺ってでしか行動できなくなってしまい、悪循環に陥る。
現に私はこれが原因で面白くなくなり、辞めてしまった。
こうならないためには、社長が自分の考えや事業の仕組み、方針を明るく語り、長期間拘り続け、しつこくフォローすることが大切だと述べられている。

４.行動する

将来のを考えるのが「計画」だが、全てのリスクを取ることはできない。経験があっても常に失敗するリスクは付きもので、できるだけ予測して対応を行う。まあ当たり前だが、シナリオ通りにいかなくても我々の勘は磨かれていくはず！

５.戦略検討のプロセス

（１）市場全体の俯瞰
市場規模、成長率、チャンスのある業界かどうかの見定め。
これって転職時に私が重視していた内容なので、業務にも転職にも役立つ指標かも。
（２）戦略製品の抽出
成長する製品とダメな製品を考える、レッドオーシャンがダメなわけではないけどどうしても後発になるので他社より優れているものが生み出せるかどうか、品定めが必要。
（３）製品の優位性を確認する
売れない原因が製品にあるかないか。
そもそもポンコツ製品だったり、需要がなかったり、価値の創造のできない製品じゃ売れないですからね。
（４）価格と利益構造のチェック
遜色ない価格であるかのチェック
（５）戦略ロジックの策定
ユーザーヒヤリングなどを通して何かネックなことがないか、
また、価格が安すぎないか？購入の壁はないか？のチェックをする。
（６）組織の強み弱み
例えば営業の弱さ、とか。逆に活かせる強みはないかを考え全員で共有する。
（７）市場ターゲットの絞り
プロセス（１）の中の実際の販売ターゲットを選定し、今後のアプローチを考える。
（８）戦略展開の時間軸
時間的制約が必ずあると思うので、最大の売り上げを狙うにはどのようにすれば良いか考える。
（９）価値観の混乱化
ある程度の確信を得た状態で、部下にぶつけることで価値観を変えて、組織を新しい戦略に収束していく。これは４のコロコロ意思が変わるとは違う。
（１０）新戦略と実行プログラム
大目標をトップダウンで打ち出し、部下と共に実行する

６.戦略プロフェッショナルの条件

自分が上司となるポジションになった際に考えること
（１）トップとしてリーダーを務めるぞー！という覚悟かあるをもつこと。
部下に、共に考え、共に戦う気概を見せる。ふわっとしているだけでは誰もついてこない。その通りだ。
（２）作業手順をマスターしていること
あとよろしく、ではなく作業のステップごとにどんな選択肢があるのかきちんとチェックして責任者として都度意思決定をしていく綿密さが必要。
（３）多少のリスクは気にせず、夜はぐっすり眠れること
なんと。。。私は心配性だから布団に入るとあれこれ考えてしまう性格なのです、ほんと自分の唯一好きじゃないところです。なくせるかなぁ。

７.いい戦略はシンプル

どのくらいシンプルかというと父が夕食を食べながら子供に説明してもわかるくらいのシンプルさ。
会議で何時間もかけているのはオカシイ。

８.戦略の要諦は「捨てる」こと

何もかもできるわけではないし、資源には限りがある。絞って捨てることも大事なのだ。

まとめ

今後は経営にも携わることがあり、リーダーとしてまとめていくことも増える、BizDevもあるので「今までやったことのないこと」をやっていくのが仕事になる。
メンバーについてきてもらうにはどうすればいいか？どのようにモチベーション保つか？同じ方向を向くか？
これからの課題になりそうだ。