子どもたちのために出来ること
上の子が11歳になり、最近特に意識するようになったこと。子どもたちのために何が出来るか。
私の住んでいる村には、国際結婚ファミリーも数多く住んでいる。それぞれの外国人パートナーのお国の教育事情も知っているので、彼らは総じて教育に力を入れているように思う。経済的事情の許す人は、子どもたちをインターナショナルスクールに入れるため、都会との2拠点生活をしたりもする。
国際的に活躍出来る人になって欲しい、パートナーの国の言語を習得して欲しい、子供のタイプ的に日本の画一的な教育に馴染めない、様々な理由があるが、それぞれに子どもの将来を思ってだ。
我が家はインターナショナルスクールに行かせられる経済力はない。それに日本に住む以上、ネイティブレベルの読み書きを含んだ日本語能力が必須で、村に住むインター出の何人かの知人が未だに苦労しているのを見ると、ウチの選択肢ではないなと思う。
だが、インターナショナルスクールに行かせたい理由には共感する。言葉の面は気になるし、どの国の人とでも物おじせずにコミュニケーションをとれる様になって欲しい。だが、大人になって大事なのはそこなのだろうか?
では、自分はどうして欲しかったか、今まで何に苦労したのか 考えた。
私が今でも強烈に覚えているのは、高校卒業間近になって 「自分」を全く知らなかったと気づいた事だ。次の進路を決める時、自分が何が好きなのか、何が得意なのか、何に幸せを感じるのか 全くわからなかった。
私の家庭は複雑で、経済的にも大学に通いながら考えるという選択肢はなかった。確実に家を出たかったのもあり、結果遠方の専門学校に進学し、働きながら卒業、そのまま就職をした。当時の私にとっては家を出ることが1番大事で、就職できれば何でも良かったが、あの時に自分をもっと知っていたら何か違っていたかなぁと今でも思う事がある。
騎手もいないまま競馬場のゲートに並ばされた馬のような感じだった。準備もなく、戦略もなく突然人生の大海に放り出された…
それを踏まえて今子どもたちに気をつけていることは
1 好きなことに挑戦する。と言っても大袈裟なことではなく、ケーキが作りたいと言ったらやらせてみる。マンガが描きたいと言ったら描かせてみるといった具合だ。続けばそれなりに好きだろうし、興味だけならすぐ止めるだろう。どちらにしろ、自分を知るふるいにはなると思っている。ある物で出来る範囲だが。
2 並行して親が向いていると思うものもやらせる。フリースタイルスキーがこれだ。本人から望んで始めた訳ではないが、上の娘は比較的運動神経が良いので上達し始めた。良いコーチに恵まれ、良い友達ができ、ゲレンデが近い スキーのお下がりが貰えるなど環境も揃っている。何より滑っている姿を褒めてもらえる!これは自信に繋がると思う。
このまま選手になるとは思ってないが、自分が打ち込めるものが見つかるまで自分が向いているものを頑張るのも将来の選択肢を増やすだろう。
まあ、本気で本人が嫌がった場合は別問題だが。幸い今のところ練習に行けば楽しんでくれている。
3 何より愛情を伝える。これが1番難しい。特に女同士は行動の裏が読めるだけに、そこに怒りを感じてケンカになってしまう。でも落ち着いた時に話し合って、私が感じたこと、娘が思っていたことを伝え合うようにはしている。そして情緒的なお願い(一緒にお風呂に入るはい、ハグをする等)は、出来るだけ聞くようにしている。
親の役割は、最終的には私たちがいなくても生き抜いていける力を育てることかなぁという結論に行き着いた。
自分の価値観で本当に自分が望んでいるように生きていけるように、本当に自分が望んでいることに気づくために、手助けができたらなと思っている。