【化学】2023年1月実施共通テスト「化学」…分析というか、なんというか。
皆さんこんばんは。
化学基礎に続いて化学を早速解いてみましたので、所感です。
きっと素敵な方々がきっちりした分析をされると思うので、私なぞが出る幕はなく。ということで好き勝手書きます。
● 100点満点
● 第1問から第5問まで。選択問題はなし。
● 解答番号は35まで。問題数は31問
● 計算問題は13問(どこまでを計算問題とするかだけど)
◎ おそらく平均点は過去最低になるのではないかと思います(私見です)
第1問
・化学基礎問題が1問のみになりました。最初の問題「単結合からなる物質は?」これだけでした。
・問2…キセロゲル聞いてきた!
・問3…空気と水蒸気の混合気体を圧縮し、液体が発生した。苦手な人が多い問題。
・問4…c、限界半径比を文章の説明のみで聞いてきた。
第2問
・問1…熱化学方程式を教科書にある公式で解く問題。
・問2…直列の電気分解。教科書標準問題だけど、受験生にとっては地味に時間がかかる問題。
・問3…平衡定数の計算問題。「一定容積を半分に」しても、今回の場合は影響がないというところが理解できたかどうか。
・問4…反応速度に関する、グラフ読み取り問題。新課程になってから、これまで以上に反応速度の問題をよく見るようになった気がする。b、c問題は時間がかかる。
第3問(無機化学)
・問1…HFに関する問題。ここは確実に解いておきたい。
・問2…定性分析。ここも確実に解きたい問題。
・問3a…1,2族元素を塩酸や水と反応させ水素を発生させた実験データから、XとYが何かを導く問題。1価2価の違いがあり、元素も多くある。しかも質量の単位がmgだったり、発生した気体の体積がmLだったりと計算もしにくい。かなり手間な問題。
・問3b…無機化学分野に元素分析の装置が出てきた。
・問3c…混合物の熱分解の計算問題。MgCO3は加熱によりMgOとCO2に、Mg(OH)2はMgOとH2Oになるということを知らないと、この文章だけではどんな化学反応が起こったのかわからない生徒もいるのではないかと思う。
第4問(有機化学)
・問1…ヨードホルムを示さない→分子内脱水でアルケンに→Br2付加すると不斉炭素原子あり。という各知識が問われる。
・問2…芳香族化合物に関する問題。ここは解いておきたい。
・問3…高分子化合物に関する問題。ここも解いておきたい。
・問4…油脂の水素付加反応や加水分解、脂肪酸を求めるなどの問題。ただでさえ苦手な生徒が多い中で、油脂に関する問題が3題、10点くらい?これは結構こたえる問題…。」
第5問(SO2が絡んだ思考力?問題)
・問1…a:H2SとSO2に関する問題。 b:ルシャトリエの問題。この二つは解いておきたい。
・問2…ヨウ素滴定の問題。
・問3ab…吸光度に関する問題。
最後にこの二つの問題は、多くの受験生がそもそもたどり着かないか、たどり着いてもゆっくり解くことができなかった問題ではないかと思う。ヨウ素滴定は発展内容だし、ランベルトベールの問題は化学の教科書に載ってるのか?という問題。こういう問題を見ると、「思考力問題」=「全く見たことのない問題を、その場で読んで答えさせる問題」と見える。そのためには十分な読む時間と理解する時間が必要。しかし少なくとも今回の共通テスト化学ではそんな時間はなかった。5択問題なので、当たったらラッキーってぬりぬりするだけの生徒が多かったのではないか。
・・・ということで、思うがままに書いてみました。
「これは解いておきたい」という問題があまりない
(1-1,4aア,4aイ / 2-2,4a / 3-1,2,3b / 4-2,3 / 5-1a,1b)
列記してみたけど12問。一問3点として36点。これらを確実に解いたうえで、あとどのくらい点数をとれるか。平均点は確実に50点はいかないと思います。
教科書や問題集を3年間しっかり取り組んだ生徒で50点行くか行かないかの共通テスト。昨今「私大入学志願者の共通テスト離れ」がニュースなどで見受けられます。昨年、今年の共通テストを見ていると、教科書や問題集の内容と、そして私大入試の内容とあまりにかけ離れているのでそう受け止めますよね。私自身、生徒への指導の仕方を変えざるを得ないところにきているように感じます。ほかの先生方はどう受け止めているんだろう。この共通テストをうけて、こういう話(意見交換)をしてみたいなと思った今日この頃でした。
長文お付き合いいただきましてありがとうございました。
年度最初のnoteがこんなんでよかったのかな?
体力と気持ちの余裕があるときにまた更新したいと思います。
みなさんはお元気で(_ _)
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