育ちたい子供との闘い

我が子が通う幼稚園では学年別に学習雑誌を購入しています。

先月の特集は体の事。
「筋肉と骨があるから体は立つんやで!」
と得意げに話してくれた我が子。

基本的に「そうか〜」と我が子の話は否定しないようにしているのですが、次の言葉は流石にダメでした。

「これから炊飯器のご飯、全部食べるから!」

それは止めてくれ。
我が家の炊飯器は5.5合炊き…幼稚園児一人で一度に食べる量ではない。

何とか炊飯器の件は片付いたものの、夕食を出すとあっという間に平らげた我が子。

「まだ足りない!」

我が家の名誉のために書きますが、決して食事の量が足りない訳ではないです。
我が子は幼稚園児ですが、外食で言えば普通の定食を平らげるほど食べます。(3歳頃からお子様ランチは圧倒的に足りないから頼まない)
そのため、一般的な「夫婦と子供」の量では足りないから「大人3人」として食事を作っています。(将来の食費が心配になるレベル)

実はそんな「足りない!」と叫ぶ時のために冷蔵庫に常備しているものがあります。
6Pチーズと魚肉ソーセージ。
これらは何時でも好きなだけ食べて良い事にしています。

そのシステムを把握している我が子は魚肉ソーセージを持ってきて、黙々と食べるものの…

「まだ足りない!」

またも繰り返される言葉に「足りないならご飯3杯目おかわりし!」とキツめに言い返す私。

…仕方ない、奥の手を出すか。

夫が帰ってきたので、我が子のお腹チェック。

「お腹出過ぎやろ〜。これはあかんで」

夫に言われて項垂れる我が子。私が同じ台詞を出したところで効果がないのは何故やろう。

…いや、今はツッコミしている場合ではない。「何でそんなに食べたいの?」と優し〜く聞いてみました。

「…大きくなりたいねん」

子供らしい台詞、かわい…いや、可愛くはないな。

何故なら我が子は学年でかなり大きい方。
年中なのに小学生に間違われる事が増えてきたし、身長は5歳児の平均以上あります。(5歳の誕生日の時点で平均以上だった)

それでも大きくなりたいと思わせる何かが我が子の中であったのだろう。雑誌の影響か、幼稚園での出来事かは分からないけれど。

「大きくなりたかったら食べる事、寝る事、遊ぶ事を全部たくさんするんやで。あと今日足りないのはたくさん寝る事やね」

「はーい…」

その日はそれで終わりました。急いで入浴、歯磨き、トイレを済ませてベッドに入ってくれました。

翌朝。

「たくさん食べて大きくなるの!」と張り切って起きてきた我が子。

昨夜の母の話は覚えてないんか?

「まだ足りない!」

「もう幼稚園に向かう時間やで!止めとき!」

この闘いはいつまで続くのか…。

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