【BONZART ZIEGEL】 不具合や問題点について明け透けに書き連ねる
前回の記事で書いた通り、今回はBONZART ZIEGELに関する問題点・不具合等について書いていきます。
同じZIEGELユーザーの方数人とコンタクト取ったりしていますが、個体差などもあるらしく全部が全部あてはまるかは分かりません。
とは言え『自分一人だけ』が発生しているような不具合もないので、どの個体に発生してもおかしくないかなと思っています。
あまり主観は入れずに客観的事実に基づいて書くつもりですが…
たまに爆発したらすみませんw
では以下から。
1.電池交換辛くない??
ZIEGELは単三電池を3本使用しますが、空の状態ではスムーズに開く電池蓋が、電池を入れると開きにくくなります。
多分電池を入れると内部がパンパンになって外に膨らむように圧力かかるからです。
それに付随して…このリボン(紐)が見えますか?
電池の下に敷いて、取り出す時に引っ張るという昭和家電なんかに見られるアレです。
この時代にそれ?というのは置いといて、このリボンを真っすぐ敷くと丁度電池蓋のツメの部分に来ます。
そのためキツくなったり噛んだりして開きにくくなるのだと思います。
現に、自分のリボンには明らかに擦れた跡があります。
これは構造上の欠陥だと考えます。
無事に蓋が開いたとして、電池交換がまた大変です。
普通に考えたらリボン引っ張ったら3本が飛び出て外れると思いますよね?
しかし構造的に1本を外さないとお互いに引っ掛かりあって出てこないのです。
そして……この最初の1本がキッツキツで素手で外せません。
差し金なんかを噛ませて外してますが、補助器具を使っても結構硬い。
いやそんな状態の物を指では外せなくね???
せっかく予備電池を持ち歩いても、この1本を外す手段を持っていないと出先で電池交換すら難しいです。
これも構造・設計のミスだと考えます。
自分は蓋を開ける時、電池外す時、両方で本体内部に傷がつきました…。
2.SDカード外しにくくない?
ZIEGELにはWi-Fi機能はありません。
なのでそういう機能付いたSDカード使うか、都度取り出して取り込むか、です。
しかし電池持ちを考えると普通のSDカードユーザーが多いのではないでしょうか。
で、これ、よくある『プッシュしたらバネで押されて飛び出る』タイプなんですが…。
指先や爪を立てて、結構奥までプッシュしないとバネが押しきれません。
軽い感じで指の腹で押そうもんならまずカードは出てきません。
スムーズに押せるように片側にテーパー(傾斜)が付いていますが、これを両側に施してくれていれば…。
とは言え慣れの部分も大きいので、今はまあそこまで苦労せずとも出せるようにはなりました。
ただ自分は男の中でも指がそんなに太くも短くもありません(爪は深爪ですが)
男性だともっと太い指の人や大きな手の人も多いでしょう。
そういう人達が使うと素手では取り出せないのでは…??
もっと言うと、男性でも女性でもいわゆる若干ふくよかな方々だと厳しくないですか…?
3.本体プレート外すの怖い
フロントパーツを付け替えてデコれる!ってのがウリの一つですが、正直外す作業がとても怖いです(慣れるまで)
全体が樹脂ですし、どう力入れればいいか分からないので破損の心配が凄い。
自分はほんとにたまたま落下(軽度)させてしまった時にパッカーンと外れたので、それで裏側の形状が見てとれたから良かったのですが…。
知らないままで無理に力入れて外すと、ツメが折れたり割れたりするのではないかと思いましたね…。
公式が外した状態と裏面の写真載せておいてくれれば、懸命な人はそれで判断してどう外すべきか理解出来るはずなんですが…。
なので代わりに?外した状態の写真置いておきます。
これから付け替える人は参考にしてもらえたらいいかと。
4.表示周りとかのバグ多いぞ
これ液晶画面の各種設定アイコンです。
手のマークがあってこれはお察しの通り手ブレ補正です。
え…?補正あったの…?
公式サイトにはそんなこと一言もなかったような…
しかもですね…そもそも手ブレ補正に関してオンオフ出来るような設定もないし…なんか意味あるんですかこれ。
あとISOが100~400までで変えられますが、最初の発表(とうか販売後まで)では800までのアナウンスでした。
後にあれは誤りだったと発表されましたが、これちゃんとしたカメラだったら割とリコール問題だと思ってます。
800まで上げたら暗くてもかなり撮れたのに!とは思ってません。
ただ100と800じゃノイズ(粒子感)がかなり違ったはずで…。
この手のトイデジではそのノイズ感がレトロだったりノスタルジックだったりして表現に一役買ってるんですよね。
これはデジタルハリネズミの写真ですが、同じ場面で100と800で撮ったものです。
粒子感のあるなしで写真としての表現や方向性がそもそも違ってると感じませんか?
この選択肢を大幅に狭めた、という意味ではこの仕様違いは非常に残念ですね…。
初めから400までと書いてあったらそれはそれで納得して購入していましたが。
ちなみにISOの設定だけはなぜか保持がされず、電源切る度にオートに戻ります(他の設定は残るのに)
あと左から二番目はシャープネス設定のアイコンです。
シャープ→ノーマル→ソフト、と変えられるのですがどの設定に変えてもアイコンは変化しません。
一応撮った写真の描写は変わるので、効果自体は出ているようですがアイコンが変わらないのでそもそもアイコンの意味がありません。
そして一番右は多重露光のアイコンです。
これがオンの状態でフレームを弄ると、多重露光がキャンセルされて普通のフレーム入り撮影になります(多重露光とフレームは両立できない)
これは仕様通りなのでいいんですが、普通の撮影モードに戻ったにも関わらず多重露光のアイコンはオンのままです。
そのため「よし多重露光だ」と撮ったら実際はシングルのままだった、というやらかしを割としょっちゅうします(自分の場合は)
アイコンって基本パっと見てどういう状態か識別するためのものだと思うのですが、ZIEGELのアイコン表示は見てもイマイチ判別がつき辛いのです。
あとですね、撮った写真を液晶でプレビューしてる時にカラーダイアル弄ると結構高確率でブラックアウト・フリーズします。
RETRO~COMICあたりで回すと特に、かな。
フリーズしたら電源切っても画面消えないので、電池抜くしか手段がないです。
まあプレビュー中に弄るってこともまずないんでしょうけど、うっかり触ってしまった時なんかはフリーズする可能性があります。
5.ボタンの配置がなんか使いにくいぞ
物理ボタンが多くてそれがゲームっぽいので楽しい…んですが、どうにも配置に癖があるというのか。
↑↓ボタンがイメージと逆な感じで、押し間違いが多発します。
↑↓と+-の位置自体もなんか…しっかり見て押さないと使えない…。
こればっかりは慣れの問題もあるし、個人の資質によるかもですが自分には非常に使いにくいですね。
言い方がいいか悪いか微妙ですが、Amazonで買った謎の中華家電みたいな操作感です。
ボタンの位置がとにかく繰り返し使うことを意識していないと言うか。
安物MP3プレーヤーとかアクションカメラとか、ああいう感じを受けます。
まあ実際作ってるのは中国なんですが、日本の会社のプロダクトだしもうちょい日本人向けでも良いのでは…と思いましたね。
6.コンバージョンレンズちゃんと使わせる気あります??
このレンズはオプションで買う物なので、持ってない人も多いかもですが単純に製品の質がよくないです。
いや、語弊があるかな。
『レンズそのものはいいけど使いにくさがハイパーマックス』
こんな感じですかね。
まずとにかくキャップが硬い。
特に本体に接続する側は硬い・つまめない・手が滑るの三重苦で、素手でまともに開けようとしたら相当苦労するか逆に全く開きません。
レンズキャップ側はまだマシですが、レンズ本体が金属かつ丸みがあり引っ掛かりもないので滑りまくります。
滑るが故に落としてしまった、という事例も聞いています。
レンズを落とす、の怖さはカメラやってる人ならお解りですよね…?
そもそもこのマクロレンズ側は、少しくびれたような形状になっています。
なのにそのくびれ部ごと全部カバーするキャップになっている為、隙間がビッチリなくなり外せなくなるのです。
外すためにキャップをグっとつまむと、くびれ側(キャップ内側)に押し込む力が加わるので余計外れにくくなります。
無理やりなんとか取ろうとして工具などを使い、キズがついた事例なども知っています…。
うーむやはり設計ミスでは…。
キャップの長さが半分ほどになれば隙間に指が引っ掛かると思うので、近々自己責任で削ってみようと思います。
そしてこのレンズ、まだ改善してほしい点があります。
マクロとワイドの接続部はネジになってるんですが、ローレット(縁のギザギザ加工)などもないのでキャップを外してからだと回しにくいです。
キャップ付いたままだと回しやすいですが、レンズを分解した後にキャップを外すとなると…より一層の地獄が……。
なにせレンズ自体つかむ所が減るし…。
これもSDカードと同じく、手が大きかったり指が太いとまともに使えないのでは…?
そしてですね、キャップ外すと出てくるマグネットリング。
これが本体と接続されるんですが、どうもこのリングに貼られてる両面テープが弱いらしく…
レンズから外れて脱落するという事例を数件聞きました。
テープが弱いと言うより、テープよりも磁石の方が強くそっちに引っ張られるようです。
自分はまだ経験してませんが、そういう危険性があるとなると正直外で気軽に使うには怖いです。
いやキャップがスッと外せないから元々気軽に使えないですけどね?
ちなみに冒頭で
『レンズそのものはいいけど使いにくさがハイパーマックス』
と書きましたが、自分のマクロレンズは変な油染み?滲み?コーティング剥がれ?があり、一度交換してもらいました。
うん、レンズ自体もダメなやつはダメじゃないか…。
なんというかこのレンズ、製品のバラつきが大きすぎるんじゃないかと思います。
工場のクオリティのせいなのかなんなのかは分かりませんが…。
マクロレンズの写り自体はクッキリスッキリしてて、なかなかいいんですけどね。
それだけに非常に勿体ないというか、残念に感じるのです。
千円、二千円ならまだ仕方ないかとも思えそうですが、これクラファンの割引でも五千円超えてますからね…。
もうちょいしっかりしてくれ。。。
7.使いにくいオマケは別にオマケじゃない
クラウドファンディング版にはもれなく付く!と謳われた収納ポーチ。
サイズがキツキツすぎて超絶使いにくいです。。。
巾着の紐を最大に広げても横幅が本体とほぼ同じ。
そしてマチも特にないので、ゆっくりしっかり入れたら入るけどサっと出し入れは出来ない仕様です。
多分これ、レンズカバーの厚み考慮してないというか、ポーチの後にレンズカバーのプロダクト出来たんだろうと思います。
ただでさえ厚みギリギリなのに、レンズカバーがさらに引っ掛かるので。
入れる向きを変えたら今度は筐体の作り的に電池側が引っ掛かるし…。
素材や作りは悪くないのでとても勿体ない。
でもこれを普段の持ち運びに使うと、ストレス貯まるだけなので残念ながら眠っててもらいます…。
長らく使わない間の収納ポーチとしてはいいかもですが、日常使いのポーチと考えたらオマケとしてもいらないレベルです。
ああもちろん、カメラ以外の自分の小物入れるのに使うって手はありですが。
8.製品の名前間違ってんぞ
製品下部に貼られてるシール。
そこに記載されてるModel名がZIEGEL(ツィーゲル)じゃなく『ZIGELE』。
ジ、ジゲレ…ですかね…。
まあ支障はないとこなんで別にいいんだけど、会社の信用的に「大丈夫かな…」と少し心配になる。
あと日本版公式サイトのカラー表示名、DUO BLUE(デュオブルー)も『DUO BULE』になってたり…。
「大丈夫かな…」
9.クラウドファンディングの利点って…?
これに関しては割と個人の愚痴っぽいんですが、どうしても気になるので書きます。
自分がZIEGELを支援したのは1月末(INDIEGOGO)。
その時は選択肢(アドオン)にコンバージョンレンズもフロントパーツもなく、レンズが欲しい場合はExclusiveコンボを選ぶしかなくそれを選択しました。
Exclusiveコンボは【製品本体一式+レンズ+フロントパーツ=223$】
そしていよいよ出荷も間近となった2月後半、支援の一覧を見ると以前なかったレンズとフロントパーツのアドオンが!
金額を見ると【レンズ=48$】【フロントパーツ=23$】
そしてその時点でも締め切りもなく選択肢にあったSuper Early Birdの本体一式が【117$】
合計すると【117+48+23=188$】
え?188$?
最初のExclusiveコンボと全く同じ内容なのに??
全部単品の方が安い??
223-188=35$はどこへ消えたんですか…。
というか、そもそも最初の段階でアドオンがあれば製品本体とレンズだけしか頼まなかったんですよ。
替えのフロントパーツは別にいらなかったので。
ただコンボしかないからコンボに支援しただけで…。
仮にコンボの方が1ヵ月も2か月も早く届く、っていうならそこに付加価値はあるしまだ納得できます。
しかし実際には出荷自体が遅れに遅れて、2月末くらいからようやく一斉に出荷…。
後から支援した人の方が安く早く(体感)手に入れられるってこれどういうことなの…。
クラウドファンディングって早くから支援した人ほど還元が大きい、っていう物だと認識してましたが。。。
問い合わせしてみた所、INDIEGOGO自体がアメリカのあれだから差額の返金も難しいとのこと。
日本円にして四千円程がただ意味もなく消えてっただけでした…。
しかも今まで挙げた不具合などが詰まった製品…。
製品やコンセプトはとても好きですが、正直プロダクト元の会社の信用は失墜しました、自分の中で。
10.対応の遅さとかうんぬん
まあこれ以前にもクラファンではちょいちょい騒がれてたんですけどね、実は。
現在どうなってるかのアップデートが少なすぎる、コメントへの書き込みも全然ない(時折一部のものだけには返信する)など。
日本人ですら結構不安だったと思いますが、外国から支援した人なんて気が気じゃなかったと思います、マジで。
確かにコロナ禍でスケジュールが難しいのは理解できます。
が、それならそれで『遅れていますが進行しています』『コメント返信が出来ていなくて申し訳ない』と一言書けたはず。
そういったフォローが全くと言っていいほどなく、何か起こった際だけ迅速にアナウンスが出る始末。
対応が杜撰すぎる。
出荷に至るまでをもっとちゃんとやってれば、不具合なども個々人の間で片付いてたと思うんですが検索したらちょいちょい皆不満言ってるのはそういうことだと思います。
もちろん殆どの方がトイカメラ愛好家の方で、トイカメラに不具合は付き物…どころかそれもまた愛すべき点だよね、と理解してるはずです。
そういった方ですら言いたくなる不満な点が色々ある。
それが何よりも雄弁に語ってるのかな、と考えています。
会社の体制なのか、工場側のマズさなのか、その両者のコミュニケーションの問題なのか、代表者の能力なのか。
何がダメなのか自分にはもちろん窺い知ることは出来ません。
ただこのカメラの写りだったりコンセプトだったりはやっぱり唯一無二に近いし、面白いものです。
なので今後も頑張って新しく面白い製品を作っていって欲しいんですよね。
だから別にクレーム言いまくってどうにかしたり、商売の邪魔したいわけではないんです。
むしろ逆にこういう面白い製品はどんどん売れて広まってほしい。
だからこそ色んな面で改善されていってほしいと願うわけです。
とりあえず一部の不具合はファームウェアでどうにか出来るんじゃないかと思ってるので(え?USB端子あるしアップデートとか出来るよね?通電のためだけじゃないよね?)、今後対応されることを待ってみます。
対応されてもちょっといきなりアップデートすること自体が最早怖いですが…。
とりあえず現状で気付いた不具合や不満な点を全て曝け出して書いてみました。
今後何かまた出てくるかもしれませんが、多分これ以上のことはないでしょう(ないと言ってくれ)
最後の方はカメラ自体関係ない話になってしまったのでちょっと申し訳ない…。
まあ読むとめちゃくちゃ怒ってそうに見えるけど、なんだかんだカメラの写りは面白いのでめっちゃ好きですよ。
撮っててワクワクするのは事実なので。
なのでこれからもZIGELE……じゃないZIEGELは使い倒していくつもりです()
きっとこのnote.もプロダクト元に閲覧されるだろうけど気にしない!
だって個人の感想ですもの…(汗)
不具合とかも気にならないタチの人は多分全然気にならないんだろうし、もっと広まってくれZIEGEL。
そしていつか全てがバージョンアップしたZIEGEL ZWEI(ツィーゲル・ツヴァイ)が発表される日まで…。
トイデジタルカメラ市場が盛り上がっていきますように!
今回も長文を読んで下さりありがとうございました。