~人生は1日の積み重ね~道は開ける要約まとめ
▼目次
はじめに
1 今日、一日の区切りで生きる
2 悩みを解決するための方式
3 恵まれているものはなにかを数える
はじめに
私たちの生活はいつも、不安や恐怖、いつ訪れるともわからない不幸に脅かされています。これらの感情は私たちの心を脅かすだけでなく、病気の原因となるなど、身体にまで影響を与えています。悩み・恐怖・小言から生じる不快感によってカルシウムのバランスが崩れ、虫歯にもなることが証明されています。
本書は、そんな負の感情たちと対峙する根本的な考え方や方法を教えてくれるものとなっています。人生に迷ったとき、自分ではどうしようもなくなってしまったときにこの本を開くことで、あなたの道をきっと切り開く手助けとなってくれるでしょう。
1 「今日、一日の区切りで生きる」
私たちの不安や恐怖は「今」であることはほとんどありません。ぼんやりとした未来への不安や日々積み重なる業務、明日も明後日も繰り返し終わらないタスクたちに眠れないこともあるかもしれません。
実際にわたしも最初の就職先ではくたくたに疲れているはずなのに、明日の業務量を考えると一睡もできない、という経験がありました。そういう方は『今日一日の区切りで生きる』癖をつけることをおすすめします。
これは明日のことは考えなくてもいいということではありません。わたしたちの不安の中には今日の不安だけではなくて、明日、明後日この状態が永続的に続くのではないか、という考えが元になっていることがほとんどです。本書には下記の文が記載されています。
「自分の荷物がどんなに重くても、日暮れまでなら、誰でも運ぶことできる。自分の仕事がどんなにつらくても、一日なら誰でもできる。太陽が没すまでなら。誰でも快活に、辛抱強く、親切に、貞淑に生きられる。そしてこれこそが人生の秘訣そのものだ」
一日の区切りで考えることができるようになると、明日を憂う時間がなくなり、今日に集中することで今日という日は今日しかないという気持ちに切り替わってきます。
人生とは1日の積み重ねであり、毎日毎時間の連続の中にしかありません。「大人になったら」「結婚したら」何かが劇的に変わることはありませんよね。後悔や過去の過ちに、未来に起こるかもしれない理想の現実に思いを馳せるよりも朝起きるとき、「この24時間を最大限利用しよう」「今日をつかまえよう」と飛び起きるだけで生活の多くを変えることができるはずです。
(出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社)
2 悩みを解決するための方式
悩むことと考えることには大きな違いがあります。悩むことは、答えを探していません。ああでもない、こうでもないと言い続けることです、一方考えることは悩みに対して解決策を思案することと言えます。悩みが多い方は下記3つを意識し、「悩みを解決する」ことを目的とすることができれば一つずつ打ち消していくことができるでしょう。
①状況を分析し、失敗の結果起こり得る最悪の事態を予測する
②起こり得る最悪の事態を予測したら、やむ終えない場合はその結果に従う覚悟をすること
③これを転機として最悪の事態を少しでも好転させるように冷静に自分の時間とエネルギーを集中させること
例えば、明日で月末というのに月間の営業ノルマの達成ができていないとき、最悪の場合、減給となるかもしれません。ただ、数万円の減給となったからといって生活できないわけではありません。家賃が払えないわけでも明日の食べ物に困るわけでもありません。最悪の事態を受け入れることさえできてしまえば恐いものはありません。少しでもノルマ達成の可能性があるのならば見込み顧客リストをもう一度洗い直し一から電話をかけ直すこととしましょう。社内で、先方の担当者が曲者として嫌煙されていた顧客にも今ならかけることができでしょう。もしかしたらこれが転機となり契約が成功し来月からの数字トップを走り続けることができるかもしれません。
このように最悪は事態を想定し、それを受け入れてしまうことができれば他に考える必要があることは、「ではどうするか」のみとなります。明日におびえて睡眠をおろそかにするよりも、しっかり寝て朝一出社し、1件でも多くテレアポすることが今、必要となるでしょう。
(出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社)
3 恵まれているものはなにかを数える
10億円で両目をください、と言われたらあなたはどうしますか?では100億円ではどうでしょうか?腕では、脚ではどうでしょう?
恐らくいくら値を積まれてもよろこんで譲る気持ちにはならないのではないでしょうか。言い換えれば、あなたは値段には変えられないものをたくさん持っていることになります。
私たちは備わっているものには目もくれず、いつも足りないものばかりを数えているのです。
もし、人指し指がなくなってしまったとして、「どうしてなくなってしまったのだろう、なんで私だけがこんな目に、、」と嘆き続ける人よりも「人差し指?ああ、そういえばなかったね。針に糸を通すとき以外忘れていたよ」という人の方が素敵だとは思いませんか?
人は「順応できない型」に自分をはめようと努力してしまいます。◯の積み木が△になることはないように、違うかたちになる必要はありません。◯より△が良い型であると決めてしまったのは紛れもない自分自身ではないでしょうか。
もっと自分を見つめ、自己を知る努力をしましょう。他人のマネをすればするほど苦しくなります。「自分らしく」振る舞うこと。自分らしさをたくさん数えてあげてください。
(出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社)