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-スタートアップが成功するには方法がある-リーンスタートアップ要約

▼目次
①リーン・スタートアップとは?
②リーンスタートアップに必要な3つの考え方
1 スモールバッチ
2 MVP
3 革新会計と方向転換

①リーン・スタートアップとは

 リーンスタートアップとは、最低限のコストで試作品をつくり続け圧倒的なスピードでPDCAサイクルを回しまくり、顧客が満足できる製品へと作り上げていくマネジメント方法のことです。
 近年、日本でも年間15万に及ぶ数の起業がなされており、開発・仕事のスピードはどんどん増しています。これだけの数の企業でも生き残ることができる会社はほんの一握りです。生き残りとなるための要素はなにも遺伝子(経営層がみんな東大出身であったり非常に優秀なエンジニアがいるなど)が良いからというものではありません。「正しいやり方で進めること」が大切なのです。その正しいやり方の一つがリーンスタートアップとなりす。 
 少し前は、これをつくれば確実に顧客がついて、ほぼ成功するという状況がありました。Selesforseなどの顧客管理システムがそうです。しかし、現代では時代の変化が速く、ユーザー・顧客の関心の移り変わりは著しく速くなっています。
 そのため念入りに念入りにモノをつくるのではなく、どんな形でもいいので最低限の機能で一旦製品を完成させ、ユーザーの反応を検証するまでのプロセスを速くすることこそがリーンスタートアップの考え方です。ユーザーがいると信じ、1年の時間をかけて念入りに完成をさせるよりも、1ヶ月で12回のリリースをし、ユーザーの反応を確かめながら、機能を追加していきます。

コメント 2020-07-30 104444

(出典:https://uxmilk.jp/52518)

②リーンスタートアップに必要な3つの考え方

1 スモールバッチ-トヨタ方式の思想で小さく動く-
 IT用語で「バッチ処理」という言葉があります。バッチ(Batch)とは「ひと束」「一群」という意味でひとまとまりのことを指します。ここでのスモールバッチとは仕事のかたまりをできるだけ小さくし短いスパンで効果検証までを行う手法です。通常の仕事の進め方では調査に入るまでのリードタイムが長く、調査の企画をあげ、稟議を通し調査を実施、結果報告をして判断をする、、結果ここにユーザーがいないことがわかるのに3ヶ月かかった。のでは遅すぎます。リードタイムができてしまう原因のひとつがバッチ(仕事の単位)が大きすぎることにあります。冒頭でもお話ししたとおり、リーンスタートアップは高速でPDCAを回すことが重要になっています。そのためにはバッチサイズを縮小させ、朝企画したことをその日の夕方には結果検証できるレベルのスピードが必要とされるのです。

コメント 2020-07-30 104127

(出典:https://uxmilk.jp/52518)

2 MVP-シリコンバレー流プロダクト開発「最低限で最大価値を試す」-

 MVP(Minimum Valiable Product)とは実用最小限の製品から作り始めることをいいます。リーンスタートアップでは製品を開発するとき、大衆ではなく「もっともそれを欲する人」向けに最初につくります。こういった人たちをアーリアダプターと呼びます。アーリーアダプターは未来を見据えてより早く行動をとる人たちのことで、Appleが世の中に未だ知れわたっていなかったときでさえ、iPhone発売時に朝からApple Storeに並んでいた人たちのことです。アーリーアダプターは自身がその製品に対して先駆けていることを知っているため失敗に寛容であり良いFBをくれることが多くあります。アーリーアダプターは地下アイドルのファンみたいなものですので、その製品を応援していて、頑張ってほしいと思っているのです。まずは、アーリーアダプターがなにを求めているのか、を最低限のコスト・時間で見つけ出し、欲している価値を尖らせていきましょう。

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出典:https://www.itmedia.co.jp/im/articles/0706/01/news142.html

3 革新会計(イノベーションアカウンティング)とPivot(ピポッド)

 革新会計とはスタートアップにおける前進の指標を表したものです。
スタートアップの成長を数字で表すことは非常に難しいものです。「サービスはよくなっていますか?」「それはなぜですか?」という問いに対して「顧客の反応も良好」「サービスの改善をした」という類の指標以外にどの数字が正確に成長を表しているのかが見えにくいためです。革新会計では顧客の行動率を成長の指標としておいています。
 例えば、PV数を成長の指標としている場合、その顧客が実際に登録まで至ったのか、顧客の行動はこちらからは見えません。革新会計における行動率は、登録ボタン押下率、商品閲覧率となります。この指標であれば、顧客が起こした行動と紐付いているため、正確な成長を追うことができます。
 例えば、PV数を追っていた場合、月に100名登録があり、そのうちの50名が解約をしていたとしても詳細を見抜くことはできず、会社としては「成長している」ことになります。しかしこの場合、「製品が良いから登録している」ことにはならずいずれ登録数に陰りが出たときに解約数が上回ってしまいます。顧客が実際に行動する行動率を追うことで、登録数増加に向けた施策ではなく、解約数低下に向けた施策を考えたほうが良さそうだ。という現実的な数字を拾ことができるのです。
 行動率を追いながらアーリーアダプターを集めることができている状況においては必ずPivot(方向転換)が必要な瞬間がやってきます。起業者にとってPivotは大きな試練です。今まで作り上げてきたものを捨てるという選択をしなければならないことがほとんどだからです。しかし、このタイミングが遅れてると会社は取り返しのつかないことになってしまいます。答えはアーリーアダプター・顧客が必ず持っていると信じることが大切です。
 あの有名なTwitterも最初はスケッチボード機能しか持ち合わせていなかったそうです。しかし、アーリーアダプターの求める機能を突き詰め、顧客の声を聞き続けることで現在のかたちまで成長をしています。

 リーンスタートアップは高速で失敗を繰り返すための考え方と言えます。成功を収めているスタートアップの9割はPivotし成功したと言われています。起業当時の案のまま成功した企業は1割程度となります。顧客の声を聞き続け「小さく、速く、賢く」失敗をすることがスタートアップが成功する近道となりそうです。




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