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映画「ロスト・キング 500年越しの運命」(2022年)を機内で観た

チェコ旅行からの帰りの飛行機で観た映画3本目は、「ロスト・キング 500年越しの運命」です。


復路の機内映画鑑賞2本目の「ゴヤの名画と優しい泥棒」に続き、イギリスの実話をもとにしたお話ですね、そういえば。

こちらの主人公フィリッパ・ラングレーも普通の女性。自分の直感をもとに、壁に当たってもくじけず、世紀の大発見を成し遂げるというストーリーです。

シェイクスピアの「リチャード3世」を観劇した主人公は、残忍で悪人として伝えられる彼は、本当にそのような人物だったのだろうかと疑問を抱き、リチャード3世研究にのめり込んでいきます。

リチャード3世の汚名を晴らそうという愛好家たちの研究会に入り、専門家を訪ねて質問を投げかけ、ついには、行方不明とされていたリチャード3世の遺骨が眠る場所を推定します。

しかし、発掘には多大な経費がかかります。

さあ、彼女の一大プロジェクトはどうなるのか!

というお話です。

面白いことは面白いのですが、彼女がどうしてリチャード3世は本当はそんな人ではない!と思ったのか、どうやってそれを確信していったのかは、いまいち伝わってこなかったように思いました。

しかも、リチャード3世の幽霊(?)を登場させたのは、ちょっとなあ。ファンタジーみたいな要素はない方がよかったんじゃないかな。

でも、歴史の専門家でもなんでもなかった女性が、これだけ没頭できる対象を見つけられたこと、困難に直面してもあきらめずにやり遂げる意思と熱意に羨ましさも感じました。

スーパーウーマンでもなく、美女というわけでもない、思い込みの激しい、ちょっと引いてしまうような普通の地方のおばさんというキャラクターだったのも良かったと思います。

リアルといえば、市井の、それも女性ということからでしょう、主人公が方々で軽んじられ、手柄を取り上げられる現実は辛いものがありました。

が、のちにその功績が認められたようなので良かった良かった。

これも機内でなければアンテナにひっかかってこなかったであろう作品。

すごく出来が良いとまでは言いませんが、楽しく鑑賞できました。


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