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詩 大勝負後

無音
むしろ騒がしい
冷たい床を踏む
痛みが悲鳴を上げる
わかりやすいほうが良いのだと
駆け引きなんてできやしない
正々堂々と正面から
ぶつかっていくのみ
鏡を覗き込む

溜息
思ったより響き
鏡の中の自分と向き合い
すでに独りでいることに気づく
あなたも少しは心が傷んだ?
さようならの一言も
要さなかった二人
おはようの一言も
介さなかった二人

もう追いかけたくはないけれど
痛み分けのままじゃ終われない


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