短文 枝豆
昨晩は良人と喧嘩をしました
枝豆を茹ですぎだと怒ります
こんなものが食べられるかと
もぐもぐ枝豆を食べていた
わたしは莢を掴み
思いっきり良人の顔に
投げつけました
ついでに良人が明日の朝に
食べるのを楽しみにしていた
打撲だらけのバナナ
一本100円をへしおりました
わたしだって怒ればこれだけ
出来るのだということを
きれたわたしは手負いの獣の
ように凶暴なのだと
良人に伝わればそれでよろしい
何がヒステリックだ馬鹿らしい
お前の枯渇した優しさが
招いた罰だあきらめろ
わたしは愉快な気持ちになって
翡翠色した枝豆と金色のビールを
堪能、溜飲を下げました
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