野菜の収穫量と栽培期間
皆さんこんにちはシェフズファームのSHIGEです。今日は野菜の栽培期間と収穫量のお話をしたいと思います。
2020年1月から耕作放棄地をお借りして、まず畑作りの1番肝となる土作りを始めました。開墾というような作業を続けながら野菜ができる日を想像する日々は、とても楽しく大冒険の始まりのような気持ちでした。
そして3月の末から4月の上旬にかけて夏採りの野菜の種蒔きをしたわけなんですけれども、、、、
野菜作りの想像と現実
皆さんは野菜が1つの種から何個取れるか想像がつきますか?
私も20年近く料理人をやってきた経験と今回の為に勉強してきた中で大体の想像はしていたんですけれども実際は大きく違うものもありました。
例えばエルシーレタス、エルワンレタスの種蒔きの際、はじめての種蒔きだったのでセルトレー(128穴)にどんどん蒔いて、気づけば4枚分にもなっていました。水やりを続け発芽の感動を体験し、畑へ植えつけていきました。
その結果6月の上旬になんと200株一気に出荷できる状態になってしまったのです。
もちろんプロ農家の方であったらこれぐらい簡単にさばけるでしょう。おそらく市場に納品するって言う形を取るんでしょうけれども、私は飲食店や地域の方への販売が中心で、まだこの時期その販路の確定ができてなかったんです。そうコロナと言うピンチの最中でもありました。
そんな中でこの200株と言うレタスが出来上がってしまったんです
基本の中の基本「栽培計画」
このように栽培するタイミングや収穫量を想定して種をまくこういう計画を立てなきゃいけないんです
それがいわゆる栽培計画と言うやつです。どのタイミングでどれぐらいの量が収穫できるのか、その収穫した野菜をどこに販売するのか、いくらで販売するのかなど、このタイミングと収穫量、販売量のバランスを考えることが、実は大変重要なポイントとなってます。
はじめての野菜作りでやること成すこと全てが楽しくて、夢中になって種をまいてしまったせいで、一気に作れてしまった野菜たち。彼らを無駄にしないために私は必死で営業をかけました。
幸い、緊急事態宣言が解除されたタイミングと言うこともあって、各飲食店さんが少しずつですが営業を始めてくれていたおかげで、何とかこのレタスたちは行き場を見つけることができました。また地元の販売所にも出荷させていただきました。
自然の驚異を見せつけられた話
このように思ったよりもたくさんできてしまうこともあれば逆もあります
例えば加熱用のトマトとして栽培していたシシリアンルージュなんですが当初10株用意しました。
なんとなくの私の想像なんですがこの10株から大体週に1キロ2キロぐらいは収穫できるじゃないかなと想像をしていましたが、ハプニングがあり、大きく違ってきました。
それが西日本を中心に全国を襲った大雨だったんです。
この大雨の影響で私が栽培していた圃場も水浸しになってしまい、10苗あった苗のうち半分の5苗が根腐れを起こし枯れてしまいました。
このトマトの苗を植えていた圃場はもともと水はけがあまり良くない場所でした。この水はけの対策を怠った私が原因です。
あらかじめその水はけの対策をやっていればひょっとしたらすべて元気に育ってくれていたのかもしれません。
また同時期に植えていたバターナッツかぼちゃの畑も水没してしまいました。
雨が上がった隙を狙ってそれまでに出来ていたものを全て一旦収穫し、追熟させるため乾燥させていますが、この後食べれる状態になるのか今経過を観察しているところです。
失敗そしてまた失敗
また皆さんはオクラがどれぐらい1株から収穫できるか想像がつきますか?
このオクラに関してもまた同様に種蒔きが楽しくて、勢いよく200株ほど苗ができたのですが、”副業”農業と言う限られたスケジュールのなかで、作業時間を作ることが上手くいかず、さらに天気の状況も合わず、植え付けを予定していた圃場の出来上がりが遅れてしまいました。
その結果、植え付けられないままの状態で長く置いておくことで、約半分の100株が根腐れを起こしてダメになってしまいました。
生き残ってくれて残りの100株を植え付けたのですが今まだ1日あたり数本しか収穫できる状態ではありません。もう少し苗が成長してくれたら収穫のピークが来るんじゃないかなとこちらも観察しているところです。
本来ならばこの島オクラは焼き鳥屋さんのシェフにお渡しする予定で作っていました。収穫のサイズなどお互いに話をして「このサイズ位でとってきて欲しい」とそういった話をしていたにもかかわらず、なかなかうまく収穫できずにいます。
今年の春巻きの種は全部で20種類ほどまいたのですがそのうち収穫までにこぎつけれたのは今のところエルシーレタス、エルワンレタス、しろうまきゅうり、ズッキーニ、越谷いんげん、スイスチャード、バジルとなっています。
この春巻きの種の経験を生かして次の秋の秋の野菜に活かしていこうと思っています
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