料理人の健康意識
僕は健康意識が決して高い人間とは言えない。
食事だって食べすぎてしまうし、同じものを食べ続けて栄養面も偏りがち。睡眠不足も日常的で、健康維持のための運動すらしていない。
タバコは吸わないが、大好きなお酒は日々の楽しみの一つとして飲んでしまう。
特に一日の仕事が終わり、いい気分で自宅に帰ってくると自然とお酒に手が伸びる。
グラスを手に取り、お酒をつぐ前にとどまることもあるが、大抵飲んだ時の気持ちの高揚感を想像して誘惑に負けてしまう。
加えてお酒との相性の良い炭水化物も一緒に楽しんでしまうのだから、体重の増加は著しいだろう。
だから体重計はここ一年怖くて乗っていない。
言葉を選ばずに自分自身の戒めを兼ねて言うけれど、この一年の自分の生活習慣は「だらしない」の一言に尽きる。
ホント一度でも運動をサボったり、「今日もちょっとくらいお酒を飲んでもいいよね？」と自分を甘やかすと、今まで自分自身を律していた時間は何だったんだというくらいプライベートの生活は著しく乱れてしまう。
４０代になり基礎代謝も若い頃に比べたら下がっているし、それに加えて運動する機会も減っているというか、意図的に運動はしなくなってしまった。
以前の記事でも書いたが車社会のフランスにおいて、特に地方では車の使用頻度はとても多い。
車を所持していなかった２年前までなら、当時はどこに行くにも自転車移動。
普段の買い物から、休日なら平気で１０ｋｍ以上先の隣街のラ・ロシェルまで自転車で行っていた。
また片道１５ｋｍ先の自動車免許の筆記試験会場や４年前の妻の出産後、入院中のお見舞いにも 病院食だけでは味気ないと思い、お弁当を作って自転車で届けに行ったりもしていた。
自動車免許の筆記試験は３回も落ちて、４回目にやっと合格できたのだが、季節が７月の真夏日。
試験のストレスに加え、往復３０ｋｍの道のりを筆記試験のためだけに自転車移動していた当時の自分の精神力は褒めてあげたい。
とにかく当時はどこに行くにも、僕一人なら自転車移動が当たり前で、それがとても良い運動にもなっていたのだと思う。
ただ人間、一度便利な環境や楽を覚えると後には戻れず・・・。
今では自転車で５分もかからない距離でさえ、自転車を避けて車移動を選択してしまうのだから、そりゃ自然と消費カロリーも減りますね。
でも、これらはただの言い訳だよな。
自転車移動より車移動が多くても、お酒が好きで毎日飲んでいても、自己管理ができている人は実際にいるだろうし、基礎代謝が落ちたからって、体重増加の理由にはならないんだろうな。
だからこの一年間は仕事の充実感を言い訳に、自己管理はおろそかにし、食事や飲酒の制限から運動と睡眠時間が適当な日々を繰り返していた。
頭の片隅では、いつもいつも健康意識を改めたいというジレンマを抱えていた。
幸い１１月から年をまたいで、１月いっぱい自分だけの時間がたっぷりある。
そして２週間前から、やっと自宅でできる自重トレーニングや初歩的なヨガ、そしていつでもできる散歩を毎日取り入れている。
体重や身体の劇的な変化はあまり期待していない。
ただ少しでも生活の中で自分が感じるネガティブな感情や要素を取り除く一心で続けている。
とにかく、できるだけ毎日続けられるトレーニングと食生活の改善は必須。
ちなみに栄養士の資格を持つ妻からは色々参考になる食事バランスの話は、普段の会話の中で聞かされている。
以前までなら真剣に聞かずに、一つの会話として聞く程度出会ったが、これもまた、少しずつ気になった点は聞き返して、自分の食生活に積極的に取り入れるように始めたばかり。
病気や体を壊してからでは後悔しか残らない。
今までの言い訳とはおさらばして、現在進行中で色々試している最中なので、暖かく見守ってもらいたい。
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